外国人とのコミュニケーション (岩波新書)

制作 : Jir´i V´aclav Neustupn´y 
  • 岩波書店 (1982年12月20日発売)
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  • 本棚登録 :85
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004202158

作品紹介・あらすじ

母国を離れて暮す外国人は、日常どんな壁につき当り、悩んでいるだろうか。異質文化の中で経験するコミュニケーション上のつまずきは、ことばによるものばかりではない。英語圏で日本語を教えるチェコ生まれの言語学者が、今日のいわゆる外国人問題の根をさぐり、国際化時代のコミュニケーション教育はどうあるべきかを考える。

外国人とのコミュニケーション (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「外国人とは」。35年も前に書かれた本だがあまり古さを感じない。そのころと状況はあまり変わっていないのかもしれない。

  • 外国人と外国語で交流したことがある人は、多かれ少なかれ上手くコミュニケーションが取れずに大変な思いをした経験があるのではないでしょうか。本書の著者によると、外国人とコミュニケーションを取る場合には、その外国語の文法(語彙・発音を含む)知識もさることながら、文法外のコミュニケーション能力も非常に大切だといいます。
    それぞれの共同体にはそれぞれのルールがあります。その共同体に属さない人はこのルールをよく知らず、違反してしまうことが多々あります。例えば、何かを言うことが期待されている場面で言わなかったり、沈黙が期待される場面でしゃべってしまったりといった違反です。こうした違反が外国人とのコミュニケーションを難しくしている要因の一つになります。
    中でも、特に難しいのがていねいさの問題です。例えば、現代英語では、たとえ、現実の社会的身分が平等でなくても、その場にいる参加者を全員平等に扱う傾向があります。そのため、日本人がよくやる自分の奥さんや子どもを不平等に扱ったり、しかったりすることは否定的な評価を受ける結果になります。
    また、同じく会話の参加者の扱いについて言えば、その場にいる人を指す際にheやsheといった代名詞の使用は避けるべきであるというルールがあります。例えば、そばに立っている友人に対してShe came yesterdayと言うのは相当失礼であり、代わりに相手の名前を使ってJane came yesterday と言うか、相手のほうを向いてYou came yesterday, didn’t you?と言わなければなりません。
    本書では、こうした外国人とコミュニケーションを取る際に、つい犯してしまいがちな違反が多く紹介されています。どういったことがコミュニケーションを妨げる違反になるのかということを認識することで、外国人とよりよい関係を築けるようになると思います。

    (ラーニング・アドバイザー/人社 IKARASHI)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=224974

  • 日本人からすると,外国人というのは,自分たち以外の国からやってきた日本語以外の言葉を話す人のことを指すと思う.

    しかし,日本人も海外へ行けば,その現地の人からすると外国人なのである.

    この本は,そんな外国人のコミュニケーションの問題を論じた本である.著者は外国人である,日本人からすると.

    外国人は,行き先の土地でコミュニケーションをする必要があり,少なからず母国語以外の学習した言語を使用する.そのとき,意志の疎通,いわゆるコミュニケーションが問題になるが,そこでつまづくのは世界中の外国人に共通の問題のようだ.

    最近,英語で人とコミュニケーションを行う機会があるが,自分は今のところまったくできていない.そんなときの,自分が本当に意図したいことを伝えきれないことへのいらだちが,他の人も同じよう抱くものだと本にも書かれていた.

  • 外国人とは何か、どう行動するか というところから考え始めているのは面白かった。コミュニケーションという行動には、文法以外のコミュニケーション(非言語コミュニケーション)が大きく関わっているということにあらためて納得した。
    でも言い回しが少々くどくて読みづらさもあった。

  • 「日本人も外国人」うむ、確かに‥。
    こういうタイプの本には珍しく、日本人が、どちらかと言えば否定的に書かれている気がする。
    文化の違いって大きいなぁー。「外国人」って何だろう?と考えさせられました。

  • 外国人同士のコミュニケーションについて、ものすごーく論理的に分析して書かれていて、ちょっと論文っぽい。
    外国人という違和感は、言葉を完璧に話せたところで無くなるわけではなく、振る舞いや笑い方、そのタイミング など、ベースとなる文化によるところが大きい というのは納得。

  • 今回で読むのは2回目ですが、何度読んでも面白いです。たくさんあげられている事例も、どれも自分の身にも覚えのあるような場面で興味深いです。著者の文化に対する洞察力の高さに感心します。

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  • この本は20年以上前に書かれた本である。時代にかみ合ってない。というのも、我々と所謂外国人との向き合い方が時代と共にかわってきたからである。ただ、外国人とのコミュニケーションをはかる上で、ここに書かれている内容と言うのはすべて根底に流れている部分である。異文化との衝突をいかに受け入れるか。(これを著者はルール違反という表現にしているが今これを書いたらこうは言わないだろう。)文法的コミュニケーションと非文法的コミュニケーションのとりかた。語学教育で教えるべき外国語とは…この一冊にこめられた、国際理解のあり方への著者の提言は21世紀になった今でも考えるべきであろうし、最終的には人間のアイデンティティというものに立ち返るのである。深いです。

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