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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784004202226
みんなの感想まとめ
死という普遍的なテーマに対する西洋の思想家たちの思索を深く掘り下げた作品です。ソクラテスの死に臨む姿勢や、キリスト教における霊魂の理解が中心に据えられ、哲学的な対話が展開されます。特に、ソクラテスが「...
感想・レビュー・書評
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西洋の思想家たちが死について思索した内容を紹介している本です。
最初に著者がとりあげるのはソクラテスです。アテナイで有罪の判決を受け、慫慂として死に臨もうとする彼が、弟子たちとのあいだで死にまつわる対話がおこなわれ、魂の不死をめぐって議論が交わされます。とくに、哲学を死の練習だと主張したソクラテスが、魂と肉体の関係についてどのように考えていたのかという問題についてくわしく検討がなされています。
つづいて著者がとりあげるのは、キリスト教における霊魂の理解です。神の息吹によって命を吹き込まれたという人間観がキリスト教の根底に存在していたことが明らかにされるとともに、イエスの死と復活などについても検討がなされています。
さらに、モンテーニュ、パスカル、サルトルなどの思想家たちの死をめぐる思索についても考察がおこなわれています。著者は、サルトルがくり返し引用しているマルローの「死は生を運命に変える」ということばを紹介し、存在と意識の間に無をさしはさむ対自存在そのものの無化として、死の不条理性を理解しようとしています。
こうした著者の立場は、宗教の領域に立ち入らず、あくまで哲学の領域に踏みとどまって死について思索を展開するという姿勢につらぬかれています。ただ、死それ自体について積極的に語ることをさし控えるこうした態度に、もの足りなさをおぼえる読者もいるかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学者である著者が人に平等に訪れる「死」について古今西洋の宗教家、哲学者がどのように考えたか紹介している。
登場するのは
・ソクラテス
・イエスキリスト
・モンテーニュ
・パスカル
・サルトル
・ハイデガー
である。
前半はまだわかりやすいが後半になるにつれて
よくわからなくなってきた。
(これは現代哲学が複雑でよくわからんから仕方ないか)
出だしが良かっただけに少し残念。
ただ、特にソクラテス、キリストの最期について詳しく記述されていたのは良かった
気になった言葉
・愛知者は身体との関わり合いの中から、自分の霊魂をできるだけ解き放つ者である
・正しく哲学するとは、心安らかに死ぬ稽古をすること
・霊魂が不浄なまま、肉体から離れると、その霊魂は身体の欲求や快楽に魅せられ、いわば身体の身内になってしまう。
・実際にはまったくの善人も全くの悪人も極わずかで、大多数はその中間である
・「もしやこれが死であったなら・・」と死に向かって考え自分を鍛え、強くする。
・人間はどうすれば自由に生きられるか?
死を軽んじればいい
・享受の尺度は我々がそこに注ぎ込む熱意の多少に依存する
・辛い思いにとらわれた時は、少なくとも別の思いにこれを置き換えるがいい。
・人は死の深淵を覗かせる孤独と倦怠から目を背けられ、熱中できるものなら何でもいい。それに熱中することに気晴らしがある。(これには戦争の危険、宮廷の苦労、仕事の労苦さえも含まれる)
・我々は、我々と同じような仲間との交際に安住することを楽しみとしている。彼らは我々と同様に無力である。彼らは我々を助けてくれないであろう。人は一人死ぬだろう。
・死を覚悟するとは、私の死を予見されない、予期されない事として考慮に入れるだけの事である。 -
歴史上の賢人たちが「死」をどのように捉えていたのか、という哲学書。
ただ、分量の2/3を割いている1,2章は、ほぼソクラテスの問答とキリストの説法のまとめで、テーマとの関連性が薄いように感じられた。ということで、あえてこの本を読む理由はないかも。
死を哲学する上での下地にはなったかなあ。 -
この哲学者はこう考えてた、という域を出ない。
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ソクラテスの話が大部分を占めていて、近現代の考え方ももうちょっと知りたかった。
古代の話を知るためのものとしてはとても良いと思う。 -
ソクラテス、イエス、モンテーニュ、パスカル、サルトルの死生観についてわかりやすく語ってくれる本。難解なプラトンの「ソクラテスの弁明」も「パイドン」も「クリトン」もすいすいと手に取るようにわかる。そのほかの章に関しても、わかりやすく、読みやすい。話が哲学の中に限定されるので、宗教的な空気が嫌いな人におすすめですね。
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