日本的自我 (岩波新書 黄版 241)

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著者 : 南博
  • 岩波書店 (1983年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004202417

日本的自我 (岩波新書 黄版 241)の感想・レビュー・書評

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  • バブルの頃に書かれた日本人論。当時の感覚でいえばステレオタイプな文化・習俗・気質、等々を総花的に述べている。タイトルの「自我」を深堀りするというより、一般向けの薄く広い内容で、目新しい見解というより、「なるほど」と腑に落ちる話ばかりだ。今風の表現なら「日本人あるある」エッセイである。この本が出てから30年を経過し、現実と乖離する部分(顕著なのはネットとケータイの存在)も多く、本書の内容が、普遍的に日本人像を照らしているわけではないことも分かる。逆にいうと、敢えて30年後に読むと、日本人として、変わること/変わらないことが、浮き彫りにされたようで面白い。

  • 【メモ】
    ・『日本人の心理』の続編にあたるらしい。
    ・あとがき無し、本文205頁まで。


    【目次】
    まえがき [i-iv]
    目次 [v-x]

    Ⅰ 日本人の自我不確実感 001
    1.1 自我不確実感
    1.2 集団我の形成
    1.3 自我の位置づけ
    1.4 定型化と完全主義
    1.5 多元性と融通性

    Ⅱ 集団我の形成 021
    2.1 個人我・集団我・家族我
    2.2 義理・人情複合
    2.3 恥・罪複合
    2.4 日本的マゾヒズムと日本的サディズム

    Ⅲ 自我の位置づけ 067
    3.1 あいさつと名刺交換
    3.2 贈答
    3.3 地位の格づけ
    3.4 番付とランキング
    3.5 西欧コンプレックス

    Ⅳ 定型化と完全主義 101
    4.1 慣行と儀礼
    4.2 組織とコミュニケーションの型
    4.3 流行と風俗
    4.4 レジャー
    4.5 物まねとまね物
    4.6 型の修得
    4.7 研究と「求道」

    Ⅴ 多元性と融通性 171
    5.1 文化の多元性
    5.2 生活の多元性
    5.3 意識の多元性

  • 集団のなかで日本人がどのように自我を形成するのかを説き明かそうとしています。

    西洋の個人主義と日本の集団主義という図式があまりにも広く流布しているせいなのかもしれませんが、それほど目新しい見解は見いだせなかったように思います。著者は社会心理学の専門家ということですが、あまり実証的な議論はなく、どちらかというと著者自身の印象に基づいている議論が多いように感じました。

  • まだ読んでいる途中だが非常に面白い。かなり古い本だが良書だと思う。

    追記:多くの面で日本人の二面性というものは自我不確実感から来るものだろう。いや、二面性を持ち合わせているから自我不確実感があっても社会を営めていけるのかもしれない。

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