苦悶するアフリカ (岩波新書 黄版 294)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004202943

感想・レビュー・書評

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  • (1986.01.24読了)(1985.04.29購入)

    ☆関連図書(既読)
    「ザイール・ノート」米山俊直著、サンケイ出版、1977.07.05
    「新・アフリカ学」米山俊直著、日本放送出版協会、1985.04.01

  • アフリカについては詳しくなかったので、とりあえず知ることはできた。ただまだ冷戦下の話なので、古い。
    慢性的な飢餓、まだ存在したアバルトヘイト、ジンバブエ、西側と東側の思惑・・アフリカはあらゆる社会問題が存在した。
    今では完璧に失敗国家と見なされているジンバブエの大統領ムガベも、元々はよき政治家であった。
    アフリカで頻発するクーデタは、1960年から24年間で60回成功している。元々は国家の腐敗を見かねた軍部が、支配層を駆逐し救民の旗印を挙げるも、彼らはテクノクラートではないからまた腐敗する。
    東側の計画経済を模倣した国でも、生産力が低い上に貧しいアフリカでは、物不足になる。一部の党官僚が米ドルを手にし、警察や官僚は賄賂を受け取る。
    要するに成功していない。

    また日本への報道もエスカレートし、遠いイメージがある。
    長いこと経済一辺倒で、アメリカに追随した西側主導の援助をしてきた。あまり関心がないのも実情だ。

    アフリカは、あらゆる社会問題が存在する、国際社会の坩堝だ。

  • アフリカが本当に苦悩していたのは、植民地時代の前と植民地時代ではないだろうか。

    独立後、ヨーロッパ文化に基づく政治体制を作ろうとしても、アフリカの部族社会と、ヨーロッパの占領によって作られた国境に馴染まない面もあるだろう。

    その意味では、心身的に苦悩していた時代から、精神的に苦悩する時代になったのかもしれない。

    日本が、もっとアフリカ社会との交流を深める必要性を感じた。

    極東の日本なら、すべての文化を受け入れる素地があるはずだから。

  • 1987年7刷本。

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