- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004203162
感想・レビュー・書評
-
読書と世相がクロスする。
著者はそこに自身の体験を差し込む。
私は主に映像でその現場に近づいていく。
『雪国』も『西部戦線異常なし』も『モンテ・クリスト伯』も。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争体験を色濃く反映した、読書についての随筆。取り上げられている本は、当時軟弱とされたり発禁になったりしていた本中心。川端康成を「一心に、只管に、執拗に」少女を描いた作家と論じたあと、自らが『雪国』を読んだ時の状況がさらりと記されます。それは昭和20年(1945年)8月19日清津近くで敗走中にソ連軍戦車隊に包囲され、玉砕命令が出された日。太陽が照るなか轟音を聴きながら、自らの死を待ちながらの読書。
-
[ 内容 ]
時代は戦争に向かって走っていた。
昭和十二年春、中学一年生のとき手にした『モンテ・クリスト伯』の復讐奇譚が著者を本の世界の魅力に引きずり込む。
言葉も交わせぬ異性の心をフランス文学のなかに探り、紅灯の巷を荷風の小説とともにさまよう。
――軍靴の足音近づく昭和十年代の青春体験を、万感あふれる思いをこめて語り綴る。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]