色好みの構造――王朝文化の深層 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.13
  • (1)
  • (0)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 30
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203193

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  •  平安時代・王朝国家期を中心に、貴族社会の美的理念としての「色好み」の発生から終焉までを古典文学の独自解釈を通して明らかにしている。『枕草子』や『源氏物語』をはじめとする諸作品に対する独特の「読み」が興味深く面白いのは確かだが、1980年代の著作なので、現在の歴史研究・文学研究の水準に照らせばいろいろ問題がある。著者は自覚していないが、「色好み」が形骸化・頽廃化していく院政期から鎌倉期は「家」の成立時期と重なり、親族・家族構造の変容が文化にもたらした影響を追究する視座を示唆しているといえる。

  • 平安時代貴族の日本人はフランス人みたいなイメージ。

  • [ 内容 ]
    さまざまな身分の多くの女性たちと次々に交渉をかさねる光源氏の行状は、現在の通念からすれば「乱脈」かつ「不道徳」であるが、当時の教養人たちはこの主人公を「色好み」の美学を体現した理想の人物と見、行動の手本としたのであった――『源氏物語』を頂点とする平安王朝文学のなかに「色好み」の諸相と、その理念の変遷をさぐる。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 源氏物語は平安の当時、風刺小説であり風俗小説だった!?魔性の女性和泉式部、古典に見られる「色好み」の変遷など平安以降の恋愛感の詳細が描かれています。

全4件中 1 - 4件を表示

中村真一郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする