外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)

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レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203292

感想・レビュー・書評

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  • 「女海外ひとり旅」に書き込みをしていた「旅の上級者のかた」が薦めていたので読んでみました。
    「もっと早く読めばよかった」とおっしゃっていました。

    とても面白かったし、納得いく本でした。
    でも自分が全部そのとおりするかというと、躊躇するところがあります。
    26年前の本ということもあります…。

    しかし、つべこべ言わずに、「まず自分の目的にあった英単語を1000覚えよう」と決めました。
    ダイエットするときに「食べる量を減らし、運動する」みたいなものです。
    1000覚えたら次のことを考えます。

  • 英語だけでなく、外国語全般の学習方法のエッセンスがつまった名著。語学に少しでも興味があればぜひ一読して欲しい本。私はこの本を読んで、語学の勉強法に対する認識が大きく変わった。

    中身は言われてみれば当然の事ばかり書いてあるが、それが語学上達にとって必要不可欠であり、近道などない事が思い知らされる。地道な努力が一番の上達のコツなのだ。

    「自分は語学の才能がない」と評する千野先生だが、自身の苦労なされたエピソードや他に出来る人のお話は、読んでいて引き込まれるものがある。

  • 言語学者である著者が、みずからの体験を紹介しつつ、外国語学習の要諦について語った本です。

    古い本ですが、本書で紹介されている外国語学習のコツは、こんにちでも参考になるところは少なくないと思います。また、著者自身の体験だけでなく、語学の達人とされる人びとの驚異的なエピソードなども紹介されており、上品なユーモアがあっておもしろく読めました。

  • 語学を学ぶのにどこまで自分に必要なのかを見極める事が
    大事と言うのには納得。
    (例えばウェイターは注文の取り方や接客に必要なフレーズに特化すれば容易に多言語をマスターできる。)
    勉強は目的意識と計画が大事!

  • 1986とは思えないくらい古風な文体。
    外国語上達には、お金と時間が必要、語彙と文法を覚える。よい教科書と良い教師と良い辞書が必要。
    外国語学習はスタートダッシュ。欲望から衝動まで待つ。まず1000語確実に覚える。4-5000語が当面目標。辞書引き引きでよいなら2-3000語。>今学期終わったら1000語単語帳片づける。来季始まるまでに。
    文法を10P分にまとめる。それを暗記する。
    p115各課の単語20と簡単な文法事項。それを使った作文。できなかったところ記録。反復練習。
    よい辞書。探している語が出ている。その語に自分の読んでいるテキストに合う訳が出てkる。訳のほかにも必要とする文法事項が手出来る。熟語が出ている。よい用例が上がっている。読みやすい。引きやすい。持ち運び便利。安い。前書きを読んで選ぶ。頻度数への配慮、当該語を母語とする人のチェック、読みやすく使いやすく、訳語の日本語がこなれている。辞書は多いほど良い。
    発音。最初が肝心。だいたいキモがある。それを区別するには。>うーん。できないとこやるしかないんだけれド。
    会話。些かの軽薄さと内容。レアリア。現実的な知識と情報。
    外国語学習は短時間でも毎日。

  • -

  • 著者自身の体験談以上に、かつて接した語学教育者や学習者の武勇伝が載っていて、なかなかインパクトがあった。学ぶ事について纏めると、初めは日本語で書かれた簡単な本を使い、必須単語を徹底して覚え、あとは必要に応じて辞書を引きながらやっていく、ということで、それだけみれば通り一遍の語学書と同じなのだが、出てくる人たちが篦棒な猛者ばかりで、道無き道を進み切り開いた人達の情熱に驚いた。

  • 千野栄一『外国語上達法』1986
    明解でいい本だなと思う。「第二言語習得論」といわれる科学的アプローチが流行(?)のようだが、この本とあわせれば、いろいろと得るところがあると思う。著者はスラブ語の専門家でロシア語史をやっているうちに、チェコ語とかクロアチア語などをマスターした人で、チェコ語の話がよくでてくる。今のような便利なもんがなく、日本語の辞書もない時代に、難しい言葉をマスターした人々のことがいっぱいでてきて、とにかく示唆に富んでいて面白かった。
    ・語彙(最初の1000語はガリガリやる。論文が書けるようになるには4000〜5000語が必要で3〜4年はかかる。とにかく単語集をみているだけでドイツ語を習得したチェコ人がおったらしい)
    ・文法 チェコの英語学者マテジウス(失明してベッドの上で業績をのこした人らしい)の理論が面白かった。言語は基本、既知から未知を示すもんである。英語では受身と不定冠詞が未知を扱うらしい。不定冠詞というと、なんかボンヤリしているとしか思わなかったが、不定だからこそ未知の新しい情報だということ。
    例)
    I am a student.
    わたし[目の前にいる既知の者]→〔まだ知らないだろうけど〕学生なのよ。
    ・教師の項目には、①教える言語ができること、②教え方がうまいこと、③人格的な魅力があることというのが「いい教師」の条件だそうだが、熱意があればカバーもできるといっている。
     クロアチア語やロシア語の教授方法が面白かった。毎回とにかく20語くらいで文法項目をマスターする。学生にノートを作らせ、できないところを書かせ、教師がノートをあつめて、できないところをくり返し何度もあてる。少ない項目を確実にできるようにしていくというもの。「オーダーメイド授業」とか「学習者中心アプローチ」とかいうけど、1960年代にもすぐれた教師はやっていたんだなと思う。
    ・レアリア
    現代では「現物教材」と訳されて、レストランのメニューなどを指すが、本来はギリシア・ラテンなどの古典を読むのに必要な知識のこと。これを読んで、「漢文にもこれあるわ」と思った。たとえば、「鼎」(かなえ)が三本足の器であることを知らないと、「鼎立」とか「鼎談」とかが分からないというようなこと。レアリアを英語に訳すと、thought and lifeというらしい。
    このほかにも、辞書や学習書、発音や会話などについても書いてあります。

  • 本書によれば、外国語の学び方は、語彙と文法を重視する、である。3000語、覚えればよいのである。 そして、語学が目的になってしまっている人は、手段で語学を学ぶ人より挫折しやすい、ということである。

  • 初版が86年で、16年時点で47刷に達していことからも、良書と期待して手に取った。
    1語でも語彙を増やすに時間をつかうべきかと思った。が、それでもなお読みたかったし、200ページに収まってる内容は、移動時間を殺すのに都合が良かった。

    読み終えて思うのは、非母語を難なく扱えるようになった人は、賢く謙虚で、でも自信のある人だなと。しかし問題はぼくの中国語である。良い自習書もあり、先生もおり、なんなら中国語がつかえる国にすんでいるのに、この体たらく。
    この本に照らし合わせると、発音無視しすぎ・覚えるべき基本語彙がみえてない・ゴール設定できてない。ってことに、耳が痛すぎる。

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