文化大革命と現代中国 (岩波新書 黄版346)

  • 岩波書店 (1986年7月1日発売)
3.37
  • (2)
  • (4)
  • (12)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 96
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784004203469

みんなの感想まとめ

複雑な歴史を持つ文化大革命の背景とその影響を深く掘り下げるこの作品は、時代の変遷に翻弄された人々の姿を描き出しています。著者は、文化大革命の始まりやその後の展開、そして中国共産党の歴史的な決議を通じて...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 老舎という作家は、1966年文化大革命が始まった年に、後衛兵たちに暴行され、入水自殺したそうです。ノーベル文学賞候補だったかもしれないといわれている作家です。こうした人々が沢山なくなっているんでしょうね。
    1981年中国共産党は「歴史決議」で「「文化大革命」は指導者が間違って引き起こし・・・・・・」と文革を全面的に否定しているのが、救いです。
    1981年の特別法廷で4人組他何人かが裁かれているようですが、本当は、もっと膨大な人々が裁かれなければならないのでしょう。たとえ、文革に自分の青春をメチャクチャにされた人のなかにも・・・・・・
    今の日本に生きている限り、ひとごとではありません。

  • 造反派、走資派、紅衛兵、修正主義、左派、極左、右派……時代時代で皇軍にも賊軍にもなる文革期の複雑な政情は本当に一筋縄で理解し得るものでなく、余華の『活著』の実写映画(葛優主演)でも共産党に忠実に仕事をしていた牛鎮長が突然走資派と呼ばれて批判されたり、福貴(葛優)の娘婿(当時まだ婿候補)が福貴の家に向かうのをみた人が福貴に「造反派の連中が大勢ひきつれてお前の家に向かっているぞ!」と言って注意したり(造反派を少なくとも良いものとは思っていない言い方に聞こえるが、毛沢東は造反有理と言って造反派を受け容れ利用した)、背景を知らないと意味の理解できないことが沢山あって困る。今までは表層だけみて理解したつもりだったが、最近は中国を知るのにはやはり共産党の歴史を知っておかないとと思い読み始めた。しかし国際情勢とも関係するためやはり難しい。

  • 年表以外読了

  • 文化大革命の原点◆嵐の前夜◆文革の全面展開と上海「一月革命」◆軍の台頭と九全大会◆林彪事件から四人組追放へ◆文革終了・継承から否定へ◆文化大革命とは?

  • 矢吹先生のよりもわかりやすかったかなあ。

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 869夜

  • 毛沢東の起こした文化大革命の概説を行っている。今の経済発展に伴う近代的ビルが立ち並ぶ中国ではあるが、それからは想像もつかないほど革命イデオロギーにまみれた中国の姿が1960~70年代にはあった。

    最後の章では、「文化大革命とは一体何で、何が目的であったのか。」ということについて語られている。
    毛沢東の起こした革命は、都市の工業プロレタリアではなく、農村からの革命を志向した。この時点で唯物史観からは、すでに外れていると云っていい。その毛沢東の中華人民共和国建国という「共産主義革命」は、そもそも「共産主義」のイデオロギーに基づくものであったのか。そもそもこの時点からの検証が始まる。
    そして文革自体の検証に移る。中ソ対立がその根底にあったり、毛沢東・林彪が劉少奇・鄧小平を初めとした走資派を追い出すための権力闘争である、とか、文革を世界に輸出するためである、とか、色々語られている。一筋縄では語れない。
    その後四人組逮捕ののち、華国鋒・鄧小平らを首脳とする政府は、歴史決議を発表し文革の終結を宣言する。

    特に最後の章は、今にも通ずる中国の本質をあらわしていると言える。「封建的な移行が破壊されることなく社会主義革命を迎えた中華人民共和国は、毛沢東崇拝などを始めとする「皇帝崇拝」と何も変わりがない。」という点。専制国家という点では、共産党であろうと皇帝であろうとたしかにかわりはない。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

1936 年横浜市に生れる。1961 年東京教育大学文学部史学科卒業。1969年東京大学大学院社会学研究科博士課程国際関係論専攻単位取得退学。中国現代史専攻。筑波大学名誉教授。著書に『現代中国年表1941—2008』( 岩波書店、2010 年)、『文化大革命と現代中国』(岩波新書、共著)、『中国近現代史の諸問題』(共著、国書刊行会)。編著に『原典中国現代史、第8巻』の『日中関係』(共編、岩波書店)、『新中国資料集成』『現代中国の国際関係』(以上、日本国際問題研究所) 等々がある。2014 年死去。

「2017年 『中国文化大革命「受難者伝」と「文革大年表」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安藤正士の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×