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Amazon.co.jp ・本 (225ページ) / ISBN・EAN: 9784004203599
みんなの感想まとめ
命がけの潜入劇を描いた本作は、チリの政治史と社会情勢を背景に、映画のようなスリルを提供します。著者は、ノーベル賞作家のガルシア・マルケスで、彼が映画監督ミゲル・リティンから聞いた実体験を基にしたルポル...
感想・レビュー・書評
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『コレラの時代の愛』に続いてG・ガルシア=マルケス。これもめちゃくちゃ面白かった! チリのこと全然知らないから調べないとあかんなーとは思ったけど、ネルーダとかイザベル・アジェンデは知ってた。イザベル・アジェンデは本も読んでるし。アジェンデ大統領が1973/9/11にテロで殺されたとか、ネルーダがそのあと病院で病気が悪化して亡くなってから12年後。映画監督のミゲル・リティンが変装してチリに潜入する。そのときのことをG・ガルシア=マルケスがミゲル・リティンから聞いて書き起こしたのがこの本なんやけど、社会主義政権もよくわかんないけどクーデターでピノチェトが独裁するようになってそこへミゲル・リティンは潜入するわけで、そういうのってほんまに命懸けだしのほほんとしてる日本人ではほんまのことは理解できないのかもだけど、今ならちょっとはわかる気がする。ちゃんと声をあげていかないとダメだってこと。流されない自分の頭で考えろ独裁政治は許さないってことを強く強く思ったわけです。この本はスリルいっぱいだし映画みてるみたいで面白いのでお薦めします!!
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もの凄くおもしろかった!
さすがノーベル賞作家ガルシア・マルケス。インタビューに基づいたルポルタージュのはずなんだが、まるで一級の冒険スパイ小説。
チリに住んでる上流階級のおばあちゃんが過激で素敵だった。
読後思わずチリの政治史をググった。人それぞれのように国それぞれ。いいなぁ~
Mahalo -
中古で希少な本を買えばお値段がはりますし、何より持って帰るのは重いという理由から大久保図書館で借りることにした十冊の大型長編単行本。もう時間切れ、諦めましょう、と匙をなげたのは、日本滞在が残り二日となった夜でした。そろそろ読んだ分だけでも書評をまとめようと思いながらも、唯一の文庫本、この一冊くらいならなんとかなる!と意地で読了。これにて無事、借りたものは八冊たいらげました。二週間で八冊... まだまだですね。
1985年、チリの映画監督ミゲル・リティンは、入国を禁じられている亡命者でありながら六週間にわたる潜入取材を決行し、軍政十二年目の祖国の現状を見事フィルムに収め生還しました。本書は彼の仕事ぶりをコロンビアのノーベル賞作家、ガルシア=マルケスがまとめたノンフィクションです。
この勇敢な映画監督はウルグアイ訛のスペイン語を訓練した上で変装し、架空の妻役の女性と入念な打ち合わせを行い、精巧な偽造パスポートで入国するのですが、変装前の写真が(お気に入りの一枚だということを考慮しても)これがもう匂いたつような男前でして、ワンピースの鷹の目のミホークを彷彿とさせる鋭い眼光と、芸術品のごとく完璧な造形をほこる鼻すじに、ついつい彼の運命やいかに!と本書に惹き込まれていったことは否めません。
背景を少し説明しますと、チリでは1970年の大統領選挙より、社会主義政党が政権を握っていました。社会主義政権=独裁という先入観がありましたが、そうとは限りません。アジェンデ大統領は鉱山を国有化したり、農地改革によって大土地所有の制度を解体したりと奔走しましたが、経済は混乱を極め、政権への信頼が揺らぐようになります。そして1973年9月11日、米国の後援を受けたピノチェト将軍の軍事評議会がクーデターを起こし、軍事独裁体制を敷きました。反体制派は弾圧され、国民の一割に当たる約100万人が祖国を捨て亡命しました。我らが麗しき映画監督はこのうちの一人ということです。
南米らしいおおらかさでしょうか、潜入に成功したまではよいものの、十年来の帰国にすっかり気をよくした主人公は、合い言葉の確認を怠り、度胸だめにし警官に話しかけ、生まれ育った地区にて思い出の劇場や贔屓のレストランでくつろぎ、母を驚かせようと実家に立ち寄り、しまいには亡命仲間にチリ土産を買い込んだりとずいぶん緊張感のない姿ではしゃいでいます。おかげで手に汗にぎる逃走劇のアテははずれてしまいましたが、軍事独裁体勢の下で心細げに暮らす当時のチリ国民の生活をしっかりと捉えた、優れたルポルタージュにまとめられています。 -
アジェンデが大統領に就任したのは1970年。議会制に基づく社会主義を目指した世界で最初の政府となった。しかしながら73年、軍のクーデターによって政権は崩壊。ピノチェト政権が成立した。
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著者:Gabriel Garcia Marquez
訳者:後藤政子
通し番号:黄版 359
刊行日:1986/12/19
ISBN:9784004203599
新書 並製 カバー 238ページ
在庫:品切れ
ヨーロッパ亡命中のチリ反政府派の映画監督ミゲル・リティンは,一九八五年,変装して戒厳令下の祖国に潜入,『チリに関する全記録』の撮影に成功した.スラム街や大統領府内の模様,武装ゲリラ幹部との地下会見,母や旧友との劇的な再会…….死の危険を遂にくぐりぬけるまでの奇跡の六週間が,ノーベル賞作家によって見事に記録された.
〈https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b267782.html〉 -
【由来】
・北大前古本屋
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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ピノチェト時代の戒厳令下、チリに潜入した映画監督の「冒険談」を文豪 ガルシア・マルケスが記録したもの。ピノチェトが行ったネオリベ的な経済政策による表面上の繁栄と大多数の貧困、秘密警察による弾圧とそれに反逆するレジスタンスの活動が描かれています。地名などがなじみがないので今ひとつ状況はわかりにくかったですが、宮殿を撮影していたクルーの目の前をピノチェトが通り過ぎる場面など、結構緊迫感もあります。それにしても生きるか死ぬかの状況なんですが、結構いろんな人から普通に匿ってもらったり、ある意味抑圧する方も反逆する方もラテンですね・・
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ガルシア・マルケスが今年亡くなったので、ずっと積んだままにしてあったこの本を読んでみました。
ピノチェト軍事政権下、国外追放されている映画監督が、レジスタンスの力を借りてチリに潜入するという、スリリングなルポルタージュです。マルケスが映画監督から話しを聞いて本にまとめたという形になってます。
映画監督は10年以上故郷を離れていたので、変わった祖国にびっくりしたり、知り合いの女性に会ったり、また母親にも再会します。ですが偶然出会った義理の母には自分の正体を打ち明けられず、やり過ごそうとする所はスパイ小説みたいにスリリングです。
マルケスが書いているので、まるでちょっとした小説のようなシーンもあったりうまくまとまっていますが、こういうノンフィクションは多少荒削りな方が迫力あると思いますので、この監督自ら書いても良かったのでは…と個人的には思いました。 -
ルポルタージュ作品ながら隠しても隠し切れないマルケスの語り口の妙と、チリ市民の抑圧された姿を映した写真が深く印象に残る。(特に15pの、口にテープを張って言論弾圧に抗議する女性たちの姿には、息をのんだ)
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戒厳令下のわりに、まったく緊迫感が感じられませんでした。お母さんに会いに行ったりして。また取り締まる側の国家警察の人たちが、全員やたらとイケメンな所なども、そう感じさせました。これは、普通の映画ではないのか?
コンセプシオンと言う都市名に、聞き覚えがあるのですが、どうしても思い出せないのが、心残りでした。 -
チリの内情は全然知らないんだけど、確かにこの物語だけでも十分にスリリング。映画俳優以上に映画俳優らしい映画監督って感じ。ってか、いまブクログで見て初めて知ったけど、日本でもVHSでは出てるんですね。
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(1987.01.21読了)(1986.12.21購入)
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すばらしいノンフィクション。スパイ映画のような・・などと評したくなりますが危険と悲壮感を伴う、この行動にそのような言葉は失礼かも。マルケスの客観的な文章がいつもとまったく異なりますが、さすがに元ジャーナリスト。
感動の一作でした。 -
世界で初めて革命によらず、選挙によって社会主義国家となったチリ。しかしその政権は短命に終わり、ピノチェトによる長い軍事独裁政権が続きます。その戒厳令下のチリに身分を偽り乗り込んだ映画監督の姿を追い、国内情勢を取材したノンフィクションです。
当時のチリは比較的経済力もあったので、国民生活が貧しいわけではなく、一見すると平和そうですが、誰も彼も疑心暗鬼で過ごしているような重苦しい雰囲気が伝わってきます。身分がばれそうになったり、ギリギリのスリリングな場面もあり、ガルシア・マルケスの筆使いが緊迫感を出しています。
映画は残念ながら見た事はありません。
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目次
序文
第一章 チリ潜入計画
第二章 予想はずれ―輝く都市
第三章 残った人々も同じだった
第四章 思い出の町で
第五章 大聖堂の前で炎に身を包んだ男
第六章 なお生き続ける二人の死者―アジェンデとネルーダ
第七章 警察の待ち伏せ―包囲が始まる
第八章 「注目!ある将軍がすべてを暴露しようとしている」
第九章 母にも私がわからなかった
第一〇章 警官の助けで幸せな結末 -
今でもチリにいくたび、この本のことを思い出して勝手にわくわくしています。不謹慎ですね。
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文体の魅力にどんどん引き付けられるガルシア・マルケスのこれはノンフィクション、ルポルタージュ。
小説ほどのややこしい文体ではないので読みやすい。
しかし、読んでいてこれがルポであることをしばしば忘れてしまう面白さがある。まるでスパイ小説、冒険小説を読んでいるよう。
別人になるためのトレーニングを大真面目にやっていたり、合言葉を使ったり、協力者で同行するエレーナという女性も謎の魅力が良い。
第5章での床屋の件などはガルシア・マルケス小説のまんまと感じれて面白い。
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