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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004203711
作品紹介・あらすじ
経済大国から軍事大国への道を突き進む日本。現実政治は憲法から離脱するばかりである。なぜこのようなことになったのか。現状を憂うる憲法学者が、戦後40年の憲法と政治の関係を冷静に分析することによって第九条の平和主義のリアリティを明らかにし、憲法を政治の準則にするためにわれわれは何をなすべきかを情熱をこめて説く。
感想・レビュー・書評
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1987年に刊行された本で、護憲派の立場から、日本国憲法の平和主義の理念を説いています。
ポツダム宣言の受諾によって軍国主義が否定され、明治憲法から日本国憲法への転換が起こったことは、外見的には市民革命と等しくても、それは「横からの市民革命」(家永三郎)にすぎず、市民革命の実体を欠いていたと著者は理解します。そして、そのために平和憲法を脅かす権力が戦後に残されたと指摘し、日本国民が市民として目ざめることによって、日本の市民革命を完結するべきだと主張されています。
当然のことながら、現在日本国憲法が直面している数々の問題については触れられておらず、今改めて本書を読む意味はあまりないような気がします。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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