日本語の構造 英語との対比 (岩波新書 373)

  • 岩波書店 (2014年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784004203735

作品紹介・あらすじ

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。この文には主語がない。「雨に降られた」という場合、自動詞なのに受身が用いられる。さらに、助詞「は」と「が」の微妙な使いわけ…。こうした日本語の興味深い特徴を従来の文法にとらわれずに分析し、そのしくみを明らかにする。好評の『英語の構造』(上・下)の著者による斬新な問題提起。

みんなの感想まとめ

日本語の独特な構造や表現の仕組みを深く掘り下げた本書は、言語の文化的背景を考察することで、英語との対比を通じて日本語の特性を浮き彫りにします。主観的な意味が強調される日本語の文構造は、求心的であり、名...

感想・レビュー・書評

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  • 岩波新書「日本語の構造」読了。

    客観的意味の表現である英語と主観的意味の表現である日本語。この間に文化差異を考えさせられると著者は述べる。

    文化的差異により、日本語と英語の住所表記が逆な理由が面白かった。

    国文法をほとんど忘れてしまったので、本書全般に渡る文法の話は難しかった。

  • 2018/03/30 17:55:40

  • p11
    「春の苑くれなゐにほふ桃の花した照る道に出で立つをとめ」(…)単なる名詞句の羅列ではなく一つの文として理解されることは言うまでもない。というのは、名詞句の並べかたが、周辺的なものから中心的なものへという日本語の語順が守られているので、意味のまとまりが感じられるからである。まず「春の苑」で時と場所が示され、次に視点が「桃の花」に向けられ、最後にその下にいる「をとめ」に焦点が合わされる。
    p13
    日本語が求心的な文構造をとるのに対し、英語は遠心的構造をとると言える。
    p184
    日本語は英語のように関係代名詞を使って被修飾語と修飾語との関係を保つことはせず、ただ情景の構成素を周辺的なものから中心的なものへと並列的に挙げるだけで、ここの結合は意識されていても、最終的な被修飾語がいつもいしきされているとは限らない(…)。日本語の講演の録音テープを聞けば、いかに破格構文(anacoluthia)が多いことか。話の途中で論理的な呼応が失われるからである。
    p191
    日本語には代名詞がない。(…)一人称の代名詞も普通用いる必要はなく、なしですませているのが常態であるが、必要があって「ぼく/(…)/手前ども」などを用いるときは、話し手の身分、性別、老若から教養までも表れてしまう。

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