日本の恋歌 (岩波新書 黄版 (385))

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203858

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  • 額田王、和泉式部から与謝野晶子まで、日本の古歌や古句のなかから恋を詠んだものをとりあげ、著者自身の解釈をまじえつつ紹介している本です。

    「現在の私達の日常の言葉の運用も、古典詩歌に対する馴染みと学びをないがしろにしたのでは、よくは果たされない」と述べる著者の眼を通して、遠い過去の人物だと思われていた歌の作者たちが思いもかけず身近なところに存在しているような気にさせられます。30の章に分かれていますが、とりあげられている歌や句は1章につき1首に限られていることも多く、それぞれの歌が作り出す世界をゆったり鑑賞することができます。

  • うたを語る時に抑制した言葉を用いることを考える。それでもうたを語ってしまっている以上、感情や感傷はにじみ出てくるものなのだ。このひとの文章からはそういうものを受け取る。勝手かもしれないけど。真面目な見た目なひとが真面目な顔して真面目な言葉でうたを語るのだけれど、そのはしばしから感じることのできるこころもちの昂りを、おお、おお、と思う。そういう印象の本。

  • 様々な恋歌に纏わるお話を30篇

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著者プロフィール

昭和4年4月11日、広島県に生まれる。昭和27年早稲田大学第一文学部文学科(国文学専修)卒。小説家。評論家。日本芸術院会員。河出書房、筑摩書房勤務、昭和37年退社。38年「往還の記--日本の古典に想う」で田村俊子賞。56年「兵隊宿」で川端康成文学賞。平成6年日本芸術院賞。著書に『竹西寛子著作集』全5巻別冊1(平8 新潮社)『自選竹西寛子随想集』全3巻(平14〜15 岩波書店)『日本の文学論』(平7)『贈答のうた』(平14 いずれも講談社)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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