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- Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004203858
感想・レビュー・書評
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額田王、和泉式部から与謝野晶子まで、日本の古歌や古句のなかから恋を詠んだものをとりあげ、著者自身の解釈をまじえつつ紹介している本です。
「現在の私達の日常の言葉の運用も、古典詩歌に対する馴染みと学びをないがしろにしたのでは、よくは果たされない」と述べる著者の眼を通して、遠い過去の人物だと思われていた歌の作者たちが思いもかけず身近なところに存在しているような気にさせられます。三十の章に分かれていますが、とりあげられている歌や句は一章につき一首にかぎられていることも多く、それぞれの歌がつくり出す世界をゆったりとした気持ちで鑑賞することができます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うたを語る時に抑制した言葉を用いることを考える。それでもうたを語ってしまっている以上、感情や感傷はにじみ出てくるものなのだ。このひとの文章からはそういうものを受け取る。勝手かもしれないけど。真面目な見た目なひとが真面目な顔して真面目な言葉でうたを語るのだけれど、そのはしばしから感じることのできるこころもちの昂りを、おお、おお、と思う。そういう印象の本。
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様々な恋歌に纏わるお話を30篇
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