私の見たペレストロイカ―ゴルバチョフ時代のモスクワ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004203919

作品紹介・あらすじ

1987年夏、歴史家である著者はペレストロイカが進むモスクワに滞在した。保守と革新がせめぎ合うソ連歴史学界の友人たち、ブハーリンの復権闘争を続ける未亡人、釈放された異論派の人々、新しいスタイルで行動する若者たち。著者は多くの人たちと対話し討論した。この体験と見聞を中心にした熱気あふれるペレストロイカの最新報告。

感想・レビュー・書評

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  • ◇あらまし的なもの

     1987年当時、ソ連ではペレストロイカが進められていた。その年の夏、モスクワに滞在した歴史家の和田氏による滞在記録が本書である。


    ◇感想的なもの

     滞在が夏で出版が11月ということを鑑みるに、確かに“最新報告”であったらしい。文体は平易で読みやすいものの、門外漢には分かりにくい記述(特に歴史学やソ連の慣習について)が散見される。
     特に、和田氏は分かりきっていたので割愛されているのかもしれないが、ペレストロイカまでの流れや基本知識がまとめてられていないのが残念。
     当時の新聞などが引用されていて興味深い(が、おそらくキリル文字なので読めない)。挙げられているだけの新聞をすべて読むだけの語学力があったのが凄いし、和田氏の興味関心のありどころが明確なのも面白い。

    ◇疑問点など

    ・新聞は各党などが発行?(民間の新聞社は存在しない?)

  •  ペレストロイカの初歩の動きが見られた際にソ連(モスクワ)を訪問した和田氏の今後への期待で満ちている新書。ペレストロイカの動きが同時期の学術界や作家にどのように受け取られていたのかを理解するには役立つが、それ以上でも以下でもない。

  • ペレストロイカに対する、著者の意見が述べられている。
    ゴルバチョフの云う「ペレストロイカ」とは、一体どんな政策だったのか。少なくとも旧態依然としたソ連の学会は、過去のタブーと向き合うようにはなったようではある。

    今はもう過去の国となってしまったソ連だが、「民主主義とは何か」ということは、考えさせられた。
    「民主主義は与えられるものではなく、自らつかまなければならない。」のである。

  • 2

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著者プロフィール

東京大学名誉教授。1938年生まれ。東京大学文学部卒業。歴史家。日朝国交促進国民協会事務局長。
著書『金日成と満州抗日戦争』(平凡社、1992年)、『朝鮮戦争全史』(岩波書店、2002年)、
『朝鮮有事を望むのか』(彩流社、2002年)、『北朝鮮本をどう読むのか』(共編著)(明石書店、2003年)、
『検証日朝関係60年史』(共著)(明石書店、2005年)、『日露戦争 起源と開戦』(上下)(岩波書店、2009-10年)、
『拉致問題を考えなおす』(共編著)(青灯社、2010年)、『北朝鮮現代史』(岩波書店、2012年)、
『平和国家の誕生』(岩波書店、2015年)、『スターリン批判1953~56年』(作品社、2016年)、『アジア女性基金と慰安婦問題』(明石書店、2016年)

「2017年 『米朝戦争をふせぐ 平和国家日本の責任』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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