日本語〈上〉 (岩波新書)

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レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300021

感想・レビュー・書評

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  • これはかなり面白い。
    日本語の分析を世界の国々と比較しながらやっていく。
    日本という国の特徴をとらえ直すことができ、その工程では、けっこう笑えるような内容も出てくる。
    雑学としては一級で、日本に住んでいて日本語を話すのに知らなかったことがあるのに愕然とする。

    日本の歌の歌詞の分析も含まれていて、作詞にも役立つ。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    さまざまな外国語と比べて、日本語は一体どんな特徴をもっているのだろうか。発音・語彙・表記法・文法など、あらゆる角度から光をあて、日本語の面白さ、すばらしさ、そして欠点を具体的に解明する。ロングセラーの旧版をもとに、刊行後三〇年の日本語の変容に即して全面的に手を加えるとともに、言語学の最新の成果を盛りこんだ決定版。

    【キーワード】
    新書・日本語

  • 外国語と比べて日本語が有している言語学的な特徴を取り上げ,これを取っ掛かりにしてその背後にある文化や精神性の共通点や相違点について考察していく内容.上巻は単語や発音についてのテーマが中心である.
    漢字ベースで語彙が作られているという背景から,同じ単語に対して全く違う発音をすることが許容されている,というのが非日本語話者からすると不可解だというのは,なかなか日本語を使っている側には想像しづらいが,言われてみればそうかもしれないと思う.
    日本語は発話者の地位や立場を反映して文体が豊富にあるので,特に書き言葉での表現の幅が広がるという点について,これまで私自身はむしろ,同じ内容を伝える上で文体の差異が余計なバイアスになっていると感じることが多く,否定的に捉えてきたところがあるが,著者はどちらかというと肯定的に捉えている.
    同様の意味を持つ単語で和語,漢語,洋語の3種がある時に,和→漢→洋の順で次第に格や品質が良くなるというのは,今まで気付かなかったものの確かにそうなっているものが多く,興味深いと思う.これもつまるところ,その語を使う人の身分を反映していると考えられ,著者が述べている身分と言葉の関連を支持するものの一つであるように思われる.

  • 内容的に難しいのではないだろうかと思い読みはじめたが、専門書的では無くわかりやすく書かれていて理解しやすい。
    日本語の特徴、他の言語との比較など興味深く読める。
    下巻を読むのがとても楽しみだ。

  • 日本語の特色を、分かりやすく説明している本です。上巻では、世界の諸言語の中で日本語がどのような特色を持っているかということや、日本語の発音と語彙の特色が解説されています。

    単に日本語の仕組みを説明するのではなく、その背後に日本の文化的特色を見ようとしているところに、本書のおもしろさがあります。今日では、やや文化的本質主義のきらいがあるのも事実ですが、取り上げられている例などが生き生きとしていて、おもしろく読めます。

  • 日本語を他の言語と比べたときの特徴。「日本語は論理的でない」などの、よくある日本語disが、くだらないことだということが分かった。語り口が昭和でいい。

  • 2回目。さまざまな言語と日本語の比較。

  • この本が初めて書かれたのが1957年、そして改訂されたのが1988年。1988年に改定されたものを当時購入して1回読んでいるのだが、今回改めて読んでみた。
    1988年なんて、私からすればちょっと前くらいにしか思えないのだが、この本を読んで、もうずっと遠い昔となってしまったのだと感じられた。1988年くらいにはまだ普通に使われていたと思われる言葉であっても、今10代や20代の人たちに使ってみたらぽかんとされてしまうような言葉がたくさん使われているからだ。逆に、このころにはまだ新しく、違和感を覚えたような言葉(例えば「美肌」)が、今では普通に使われていると気がつかされ、隔世の感を禁じえなかった。やっぱり言葉は生き物だ。今、金田一先生がご存命であったなら、この本をどのように改訂されただろう。
    ただ、そんな私であっても、私の祖父世代の金田一先生の、特に外国に対する価値観には、さらに古いなあと感じてしまうこと(例えば、「未開」を連発したりするところ)も多かった。
    このように書くと、もう時代が違ってしまって読む価値が低くなってしまったようにも思えてしまうが、私たちが何気なく使っている言葉の由来や、外国語と比べたときにどんな特色があるのかなどという内容については、やはり勉強になることが多く、言葉を通じて日本の文化、日本の社会、日本人について考えさせられるという点では、有意義であるとは思う。日本語では言えるのに英語では言えない言葉、その逆についての記述も多く、その文化的な背景にも触れられているので、英語その他の外国語の勉強にも参考になることはあると思った。

  • 時に海を見よ にて引用
    特色アル「水」

  • 日本語とその他世界の言語を比較しながら様々なトピックを語る。日本語もしくは言語に興味があれば面白いと思う。しかし専門書ではないせいか統計的なデータや徹底した議論は見られないので、言語学を専門として勉強する者には物足りないかもしれない。また、書かれたのが1988年と古い事にも注意が必要だ。

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プロフィール

大正2年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授なども務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。著書に、『日本語』『ことばの歳時記』など多数。なかでも教科書や辞書『現代新国語辞典』他の編纂で多くの人に親しまれた日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没。

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