日本人の英語 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300182

感想・レビュー・書評

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  • 以前読んだ「ニホン語、話せますか?」というアメリカ語に関するエッセイの著者である。

    要するに日本人が書くアメリカ語文はどうもおかしい(著者は明治大学の先生で、学生などの和文英訳を添削していていつも直面することらしい)、それはなぜで、ではどうしたらいいのかということを、豊富な例文を交えて説く本なんである。

    the と a 、単数と複数、on と in(前置詞の問題)、完了形と進行形…。
    似通った(でも意味をたどれば明確に違う)副詞や、関係代名詞の選び方…。

    など、ここで議論されているのは日本語や日本のアメリカ語教育の中で誤解されて来たか、もしくは明示されてこなかった問題である。

    こうしたごく基本的なパーツが、アメリカ語では(もちろん無意識的ながら)極めて厳密に使われているが、日本人もこれらの背景をつかみ、適切に使うことでグっとこなれたアメリカ語文を書くことができるようになる、というわけだ。

    例文とともにそんな説明を読んでいると、なるほど日本語的思考から離れた“アメリカ語脳”が鍛えられて行くような気がする。

    ま、オレなんかが読んでもどうもならんけど、少しアメリカ語に堪能な人が、より洗練されたアメリカ語使いに脱皮しようという時に読んだらすごく勉強になる本なんじゃないだろうか。

  • 筑波大学の授業科目「言語の万華鏡Ⅰ:語学から言語学へ」の指定参考書。
    非論理的な、“英語の論理”の解説書。

    似たような英文を並べて比較し、表現や文法の違いを際立たせて解説する。“こっちの書き方だと、こう捉えられてしまう”と具体例が示されるので何がどう違うのかわかりやすい。
    ただ、「英語の論理」を解説すると言っているのに、説明が全く論理的で無いのが致命的である。例えば、不/可算名詞の説明で「a manについては~男の~形がはっきり決まっている」「cornは~穂、粒、食べ物~すべて含めた総合的な意味~決まった形のない」とあるが、男だってヒゲとか力とか含めた総合的なもので決まった形があるとは思えない。(cornは地下茎でつながって1ヶが定まらないから不可算だとか言うならわかるが、たぶん違うのだろう。)他にも根拠も論理も無い説明ばかりで非常にフラストレーションが溜まる。日本の英語教科書を批判している割には、お粗末なコジツケ説明で同等レベルにとどまっている。
    1文が長く切れ目のわかりにくい例文が多いので、読解には大学受験レベルの英語力が必要。一般の人には(もちろん私も)難しく感じるところもあるだろう。
    “日本人の、英語の常識”を覆す指摘があり、気づかされるところもある。説明は不満だが、英語の文化が垣間見えるとも言える。批判しやすいが得るものがあるという点ではレポートを書きやすい題材かもしれない。

    目次
    1. はじめに―メイド・イン・ジャパン  
    2.不定冠詞―鶏を一羽食べてしまった  
    3.定冠詞―あの人ってだれ?  
    4.単数と複数―間違いの喜劇  
    5.純粋不可算名詞―思いやりがなさすぎる  
    6.冠詞と複数―文脈がすべて  
    7.さまざまな前置詞―慣用の思し召し  
    8.onとin―意識の上での距離  
    9.offとout―「かつら」と「かもじ」  
    10.名詞+of+名詞―明治な大学
    11.動詞+副詞―もっと英語らしく
    12.完了形と進行形―点と線
    13.未来形―泣きつづける彼女
    14.関係詞の二つの用法―去年受賞したノーベル賞
    15.先行詞と関係節―アダルトな表現をめざして
    16.受動態と能動態―慎重とひねくれ
    17.副詞―知識から応用へ
    18.副詞と論理構造―したがってそれに応じる
    19.接続詞―「だから」と「だからさ」の間
    20.自然な流れを大切に

  • 英語の豆知識集

    Amazonでの評判が高くて気になったので購入して読んだ。過大評価されすぎだと思った。
    日本人が理解するのが苦手だと思われる項目について説明している。例えば,可算名詞と不可算名詞や単数形と複数形の考え方。前置詞の捉え方などといったもの。
    英語の豆知識的な解説がなされており,けっこう細かい話が多かった。しかも,断片的な情報の寄せ集めであり体系はない。
    こんな本読むより,総合英語Forestのようなしっかり体系だった英語の文法書を読んだほうが英語の勉強になると思う。

    英語が一通りできて,いまいち英語の概念などが理解できていないと思う人が,読み物として読めばいいと思った。

  • 今までよくわかっていなかったことが、少しわかった気がします。

  • 学習者としてはああなるほどと思う所もちらほら。
    現代的な視点で見ると当てはまらない記述も多いように思う。

  • 今ひとつピンと来なかった。途中で断念。

  • 冠詞と数
    前置詞句
    時制――相(aspect)のみで時制(tense)のない日本語との差
    関係代名詞
    受動態
    論理関係を表す言葉

  • 大学新入生に薦める101冊の本

    横文字で書いてあることが特徴的でビックリした。

    著者から見た日本人の英語評は客観的。

    面白い英語の語彙習得法は、まるでゲームのようにできることだ。諸外国の文化比較に触れている箇所が特に面白かった。

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