エビと日本人 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300205

感想・レビュー・書評

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  • エビについては色々環境に悪いとか、薬漬けとか噂を耳にすることが多いのに、何も知らないので、タイトルに惹かれて読んでみた。データは流石に古いけど、素人にもとても分かりやすい説明で読みやすかった。エビは好きだけど、最近なるべく控えるようにしてた。でも食べられないのは辛いので、なるだけ環境に優しくて生産者にフェアなエビを選んで買えるようになりたい。

  • エビを介して見える日本の経済と、途上国との関連性。途上国でのエビ漁が現地の人に嫌われていることもあれば、それが逆に現住民の職にもつながっている。そこで、エビの養殖が全ての事象に良いものだろうと思いきや、エビを養殖することで、エビの単価が下がり、途上国での漁での採算が取れなくなり、結果的に失業者が出る。など、予想もしないことが書かれてる。かなりショックを受けた。

  • 1988年刊行。著者は上智大学外国語学部教授。現代日本で大衆食と化した海老を定点とし、第三世界と日本との関係性を問う著。鶴見良行著「バナナと日本人」の続編的位置づけ。という意味で、主題・内容は予想される範疇を超えるものではない。また、環境問題、特に生態系破壊という問題意識が希薄なのは刊行年次によるものか。ただ、海老の国内販売の中核が冷凍・加工食品である点で、他の水産物や農産物と流通の在り様が違うのは、全然異質の問題意識として興味を引く(日本の食品卸の問題点という意味)。

  • 20年以上前の卒論のネタ

  • バナナの後は…ということで読んでみました。
    正直、バナナの方が衝撃的でした。

    とはいえ、新しく知ったこともいくつかありました。
    ・輸入国の推移。
     1970年メキシコ・インド・中国・タイ→1986年台湾・インド・インドネシア・中国。
    ・エビは、大量の石油消費で獲られていること。
    ・マングローブ林が減ると、エビの数も減ること。その理由。
    ・貝殻で稚エビを獲って生活している貧しい漁民の存在。
    ・商社やスーパーの戦略によって、日本人はエビを
     「消費させられてる」のではということ。

    エビの方が複雑なので
    教材化するにはバナナの方がわかりやすいなと思いました。

  • 今更だが読了(高校の課題図書だった記憶…20年前か)。エビ、関わる人々に思いを馳せて食べよう…。身近な一つの食材の背景を探ることで、社会や世界のつながりを知る、というのって、当時新しいフィールドワークの手法だったのかな。

  • 大学院ゼミ 8環境と技術

  • もともと輸入されているのエビの現状が
    とてつもなく悲しいものであるというのは
    知ってはいました。
    この本に書いてあるのはやはり
    想像通りの内容でした。

    いろいろと考えさせられるのは
    むやみな食というものが
    自分たちの首を絞めてしまうということ。
    そしてその後に思い知らされるということ。

    結局エビ好きは
    踊らされている、ということなのかもしれません。

  • エビ・日本人

    =で結んでも問題ないほど強い絆で結ばれる両者を切り取って一冊にした視点が面白いと、思わず手に取り読む。

    う~ん、なるほどっ!合点がいくとこや気づきはあったので面白くて読み進むも、
    はてメインメッセージは?
    も少し強い著者の主張を感じたかったなぁと思う。

  • これを読む前に「バナナと日本人」が先ですが、この本を先に呼んだので紹介。

    エビの本ですがエビの本ではありません。
    1970年代から資本主義によるグローバルな経済が行われていたと実感できます。

    エビを獲る人々
    エビという生き物
    エビを育てる人々
    エビを加工する人々
    エビを売る人、食べる人

    1970年代からエビに関わるビジネスは、台湾、中国、東南アジア全域を含んだグローバルなビジネスになっています。

    エビという商品一つとっても、これだけの国と、エビを商品として届けるまでにどれだけ多くの人が関わっているのか、読むことで理解できます。

    予想以上のスケールの大きさに圧倒されます。

    資本主義の露骨な貧富の差や、欧米の容赦ないアグリビジネスのやり方なども見たいならば、「バナナと日本人」がよいと思います。

    大学1・2年生の間に読むべき本だと思います。

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