大恐慌のアメリカ (岩波新書)

著者 : 林敏彦
  • 岩波書店 (2003年6月20日発売)
3.46
  • (1)
  • (4)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
  • 45人登録
  • 7レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300380

作品紹介

1929年10月、ニューヨークを株価の大暴落が襲った。それは繁栄を謳歌していたアメリカ社会を奈落の底に突き落とす契機となる。大量の失業者、経済活動の停滞-未會有の大不況は様々な悲劇をアメリカ社会に引き起こした。大不況の原因はどこにあったのか?ニューディール政策は有効だったのか?気鋭の経済学者が時代の全貌を描く。

大恐慌のアメリカ (岩波新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  1988年(まさに日本のバブル絶頂期)刊(著者は阪大教授)。◆大恐慌期前後の米国につき、経済政策・経済学思想などの観点から解説。ニューディールやフーヴァー大統領の経済政策をうまく整理し、かつ、経済思想もシンプルに書かれているのはありがたい。が、経済思想史に疎い私には、どうにも上っ面しか理解できない気が…。本論と全く関係ないが、フーヴァーは運がなかった。田沼意次も然り、政治家には運も必要だなぁとの感。本書の恐慌期の一次産品の輸出価格下落を現代の家電製品輸出に当てはめると、笑いにくい構図が見えてくるかも。

  • 放送大学教授、大阪大学名誉教授の林敏彦による1920年代-1930年代のアメリカ社会経済概説

    【構成】
    第1章 株式市場
    第2章 20年代の繁栄
    第3章 大不況
    第4章 ニューディール
    第5章 大不況の経済学

     本書は、第一次大戦終了時のウィルソン時代からはじまって1920年代、1930年代のアメリカ社会を描こうとするものである。この紙幅で大恐慌を論じようとするわけなので、当然内容はごく表面的なトピックの紹介に終始してしまう。先日読了した秋元英一『大恐慌』が一次史料を駆使してフーヴァー、ローズヴェルト政権内での政策過程を緻密に論じたのに対して、本書は二次文献から要点を抜き出しているに過ぎない。(ちなみに『大恐慌』の文庫版の解説を書いているのは本書の筆者である)
     もちろん、本書が書かれたのが1988年であり、1987年の「暗黒の月曜日」を受けて急遽書かれたという背景を考えれば、内容の薄さを殊更に酷評するのも的外れというものかもしれない。本書で読むとすれば、第5章のケインズを中心とした当時の経済学者の理論紹介の箇所か。

  • [ 内容 ]
    1929年10月、ニューヨークを株価の大暴落が襲った。
    それは繁栄を謳歌していたアメリカ社会を奈落の底に突き落とす契機となる。
    大量の失業者、経済活動の停滞―未會有の大不況は様々な悲劇をアメリカ社会に引き起こした。
    大不況の原因はどこにあったのか?
    ニューディール政策は有効だったのか?
    気鋭の経済学者が時代の全貌を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 株式市場
    第2章 20年代の繁栄
    第3章 大不況
    第4章 ニューディール
    第5章 大不況の経済学

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • NDC分類: 332.53.

  • 400430038x  224p 1988・9・20 1刷

  • 1988年版。2003年版との相違・類似不明。

  • -

    1929年の株価大暴落から始まる米大恐慌の主に政策面から見たドキュメンタリー。ニューディール政策はダムを作る公共投資というイメージだったが、不況を脱するためにとったルーズベルト大統領の様々な政策を指し、財政均衡を重視していたために、思い切った財政出動はできないまま、10年以上に亘る大不況を経験することになった。不況の脱出の引き金となったのは、第2次世界大戦で、いやおうなく財政支出を行わざるを得なかったからである。一度は勉強しておいて良い本である。

全7件中 1 - 7件を表示

林敏彦の作品

ツイートする