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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784004300502
作品紹介・あらすじ
1986年4月26日、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大惨事が発生!その6日後、米国の医師R.P.ゲイルはモスクワへ飛んだ。骨髄移植の世界的権威である彼は、ソ連の医師たちとともに、放射能をあびた人々の治療に当たる。その貴重な体験に、ソ連市民とのふれあい、ゴルバチョフとの会見をまじえ、「核」の恐怖を警告する。
感想・レビュー・書評
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チェルノブイリの事故から早40年が経とうとしている。まだあの時はロシアではなくソ連末期時代であった。序盤ではさほど問題とされていなかったが、米国の医師である著者が、ソ連つまり、冷戦の敵国を救うという事態は、政治的に言えば、「敵に塩を送る」状態である。無論、著者は無事にソ連に辿り着き、患者の治療に専念できたのは、政治的な問題を切り離して考える、ある程度な割り切りが両国間の医者でできていたからでないだろうか。
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チェルノブイリ事故の直後に、ソ連の病院に支援に行ったアメリカ人医師の話。30年も前に書かれた本だ。
なんか、意外に聞いてた話と全然違っている。。。
例えば、消防士たちは放射能のことをよく知らないまま消火活動をしたと思っていたけれども、ちゃんと放射能の危険は分かっていた、と書いてある。
子供や住民が見殺し的な?状況だったのかと思いきや、事故から10日後には子供だけ疎開させたりもしているし、残った大人たちは町の建物や街路樹を除染したりもしている。
この本が書かれたのは30年前だけれども、原子力発電をめぐる状況はあんまり変わってない、という印象だ。
例えば、使用済み高レベル廃棄物をどうにかする方法を早急に考えないといけない、と書いてあるが、実際はいまだに原子炉内のプールに寝かされたままだ。
新しい原子炉に何か新型の安全装置を取り付けるとすると、それまでの原子炉が安全じゃないような印象を与えてしまうので、電力会社は渋る傾向があると。。。原子力発電にも明るい未来があったはずだけれども、結局そういう意味の分からない政治的な問題が全てをダメにしてしまったように思う。 -
放射能について、原子力発電についてしりたいと思ったので読んだ。私が二歳の時の出来事だったので知らないことばかりだった。骨髄移植などについては少し勉強したことがあったから、理解できない事は無かった。まだ上巻だけど、原発は一企業が行うべきモノではないと感じた。
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タイトルは鵜呑みにしないほうがいいかも。
なぜならばチェルノブイリの惨状ばかりを
記録したものではないのですから。
新書には珍しい上下巻の本です。
ソ連と米国の関係を感じさせる本です。
そして、まだこの時点では悲惨さは
見えてはきません。
だけれども…
今だからこそ、読んで価値ある本です。 -
2冊
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