映画で世界を愛せるか (岩波新書 新赤版 55)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300557

作品紹介・あらすじ

暗闇に浮かぶスクリーンの輝きに人は夢を紡ぐ。それは暗い時代には希望を、繁栄の世には生きる娯しみを与えてくれた。その映画が権力と関わると、時に激しい憎悪を引き起こし、視るものを怒りに駆り立てるのはなぜか。人間を理解し共感を得ることは、映像の力で可能なのか。映画の理想を求めて世界を旅してきた著者が、真摯に訴える。

感想・レビュー・書評

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  • 今年読んだ本の中で一番よかつた

  • 1989年に出版された本ですが、ここで述べられている問題は少しも古くなることなく、近代と現代の世界をどのようにトータルに把握するか、自分なりの世界観をどのようにして構築するか、という課題を、大好きな映画を通して掴もうとする、著者、佐藤忠男さんの真摯な態度と考察で貫かれています。
    映画のことを、少し広い視野で考え始めようとしている人にはおすすめの一冊です。

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著者プロフィール

1930年、新潟市生まれ。「映画評論」・「思想の科学」の編集にたずさわり、その後、映画評論家として活躍。日本映画学校校長を歴任。数多くの映画人を育てる。1996年に紫綬褒章を受章。アジアや中東の映画にも精通し、映画文化の世界的な貢献にも寄与。主な著書に、「日本映画史」(岩波書店)「黒澤明の世界」(朝日新聞社)「映画をどう見るか」(講談社)など多数。

「2009年 『意地の美学 時代劇映画大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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