歌舞伎のキーワード (岩波新書 新赤版 84)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004300847

作品紹介・あらすじ

「二枚目」「花道」「黒幕」「差金」など、現代の日常語にも歌舞伎に由来する言葉は多い。それらの意味はどう転じ、その心はどう生き続けているのか。歌舞伎の作り手たちは何を花とし、観客は何を粋と感じてきたのか。様々な言葉を鍵として歌舞伎という芸能の誕生から変遷、その美学を楽しく読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 「二枚目」「花道」「黒幕」「差金」など、歌舞伎に由来することばをとりあげ、41の項目にわたってその意味の来歴を解説している本です。

    タイトルから、キーワード集のかたちをとった歌舞伎の入門書のような内容を期待する読者もいるのではないかと思われますが、ある程度そうした側面はあるものの、歌舞伎から日常生活のなかに浸透してきたことばを説明することが、著者の主要なねらいだったといってよいと思います。著者は「序」のなかで、「長い伝統を誇り、大衆の生活の中に浸透してきた歌舞伎は、おびただしい数の術語―独特な味わいをもつことば―を生み出し、これらを日常生活用語に組み入れて定着させた」といい、「歌舞伎のキーワードを、江戸文化の基層から現代の「知」に向けて贈ってくるメッセージとして読み取ろうとこころみる」ことが、本書の目的だと述べています。

    歌舞伎について学ぶことができるとともに、歌舞伎の概念がわれわれの日常生活に意外なかたちで生きていることを知ることができる本です。

  • 内容(「BOOK」データベースより)

    「二枚目」「花道」「黒幕」「差金」など、現代の日常語にも歌舞伎に由来する言葉は多い。それらの意味はどう転じ、その心はどう生き続けているのか。歌舞伎の作り手たちは何を花とし、観客は何を粋と感じてきたのか。様々な言葉を鍵として歌舞伎という芸能の誕生から変遷、その美学を楽しく読み解く。

  • 歌舞伎一般の概論。
    歌舞伎から派生した言葉の由来など。

  • 10.3.12~ 挫折
    10.7.1~10.7.19

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著者プロフィール

1932年生。愛知県出身。名古屋大学文学部卒業。現在、国立劇場芸能調査室専門員。著書:『歌舞伎成立の研究』(風間書房)、『歌舞伎の構造』(中央公論社)、『変化論─歌舞伎の精神史』(平凡社)、『歌舞伎の原像』(飛鳥書房)、『市川団十郎』(平凡社)ほか。

「2011年 『江戸歌舞伎論  〈オンデマンド版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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