豊かさとは何か (岩波新書 新赤版 85)

著者 : 暉峻淑子

• 岩波書店 (1989年9月20日発売)

感想・レビュー・書評

[alouette18さんの感想 · 2022年7月11日]

現在勉強中の資格試験の模試の文章理解問題に使用されていて、全文を読みたいと図書館で借りて読みました。

1989年に書かれたものですが、提起されている問題は、改善されたと思われるものもあれば、相変わらず（もしくは悪くなっている）ものもあり、考えさせられました。

当時は経済的（数字上）には豊かだった日本、このままでは経済的にも精神的にも豊かさのない国になってしまうのではないか、そんな気がしてなりません。

[笹さんの感想 · 2019年5月16日]

日本は仕事きちがいだと言われる、本当にそうだろうか？日本は著しく平等な国と言われるがそれは形式的な平等なのではないか？もはや日本でもっとも貧しいのは東京、その東京を日本代表であるかのように謳うのどうなのか？さまざまな視点から「豊かさ」を見つめ直す。

[徳島文理大学 徳島キャンパス附属図書館さんの感想 · 2023年7月25日]

【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/32361

[Ayakoさんの感想 · 2022年10月25日]

随分と昔の内容だが、現在と状況がほとんど変化していないことに驚いている。失われた時間は戻らないが、豊かさとはいったい何かは、今では人によって違うのではないだろうか。

[わたるさんの感想 · 2022年9月10日]

教育、医療、人としての生き方、暮らし方が、日本とドイツでは大きく異なることが分かる。やはり政治の力が大きいのだと感じる。

[てらのしんさんの感想 · 2021年11月28日]

古本屋で出会った書籍のためおよそ30年前のデータや価値観で書かれたものですが、それでも現在の社会に対しても通ずる内容と感じます。
・当時のお金や物質的な豊かさばかりに囚われそれ以外の豊かさを国民が享受できる状況にないこと
・「健康で文化的な最低限度の生活」をうたいながら実際には生きるギリギリでしか支援が受けられないこと
・その他仕事や生活があまりにも豊かさを感じられないほどに厳しくなっていること
・これらに対する批判や提案とヨーロッパ(特にドイツ)での取り組みやそれによる生活の様子
これらがとても印象的に感じました。カネやモノでしか評価されない豊かさについて考え、人生や生活をどうすれば豊かで満足に生活できるかを考えるきっかけになるのではないかと思います。

[トラタロウさんの感想 · 2021年8月7日]

日本が失った豊かさをどう取り戻せばよいのか。
ヒントとして、海外の社会保障、社会資本について、より詳細に学びたいと感じた。

[ekusuynさんの感想 · 2021年7月3日]

30年前の本で読みやすかったとは言えないが、今にも通じる問いは多くあった。個人的には2,4,5章に学びが多かった。特に海外の豊かさを体験して、そのイメージを鮮明に持てることは大事なのだろうなと感じる。

[うさんの感想 · 2021年2月4日]

記録

[Noemiさんの感想 · 2020年3月6日]

昭和から平成初期に出版されている本を読んでいるのですが、まだスマホやインターネットが普及していない頃の、豊かさや情報社会とは何か、その時代時代に問題はあるのだと思いますが、今の時代に、昭和から平成初期に書かれた書籍を読むと本当に奥深いし、これから本を執筆するための見の糧にもなります。