- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301134
感想・レビュー・書評
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P224~ 日本人の自然観
日本人は自然保護の思想が貧困だと言われる。
日本の森は、世界中でも最も回復力が強い森だといってよい。清い水と豊かな緑に覆われた自然の中で育った日本人には、それを保護しようなどという考えが生まれようもなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハイクラステスト小5 文章読み取り問題に出題。
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近藤剛先生 おすすめ
27【専門】376-K
★ブックリストのコメント
霊長類学の権威が、サルなどを対象とした研究を通して、人間の家族や子育て論について言及した本。サルだって、集団から隔離して育てると子育てをうまくできなくなったり、仲間と合わせてもうまく行動ができないらしい。 -
01.20.2017 読了
類人猿の研究からヒトの子育てへのアプローチ。
絵本作家の中川李枝子さんが優れた書と推す一冊だったため読んでみた。
海部さんの「日本人はどこからきたのか」を読んでいたため、原人とホモサピエンスの相違などの予備知識がありすんなり。人類の起源はホモサピエンスか類人猿かの点で500万年ほどの違いがある。
ローレンツの刷り込みやハーロウの愛着など発達心理学の知識も登場し、懐かしく思えた。
サルの子育て、父親の関わりから、人はいかにして育てていくべきなのかの指針を示している。いくら技術が発達しても、自然との関わりは切り離せないもの。
最終章は筆者のライフスタイル論である。 -
子どもの多い施設にいたので、読んでみた一冊。タイトルの「自然」は海山川の自然ではなく、自然な姿という意味だと思います。サルの子育てや子ザルの実験でわかってきたことと、人はどう子育てをしていくべきかを比べながら社会の問題を検討していくスタイルがとても納得感のある一冊でした。子どもが一番自然に小さい頃から必要なことを身につけられるまちって、どういうまちなんですかね。それが最も反映されたまちがあるなら、ぜひ行ってみたいです。
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自然人類学の観点からサルの生態についての研究成果を解説し、そこで得られた知見をもとに人間の文化的行動、とくに子どもたちの教育についての著者自身の考えが語られています。
あくまでエッセイとして読むべきなのでしょうが、やはり自然科学的な観点からのサルの生態の記述と、文明批評的な言説との間にギャップを感じてしまいます。むろん著者は、単純に両者を混同して論じているわけではなく、たとえばサルの群れの中にインセストの回避という行動が見られることと、人間社会には「インセスト・タブー」が存在することを区別して、人間がみずからの文化的・社会的行動に規範性を付与していることに注意を払ってはいます。しかし著者がおこなっている議論をじっさいに見てみると、やや勇み足がすぎるのではないかと感じてしまうのも事実です。 -
サルとかの様子から、人の子育てや教育を考えてあった。
チンパンジーとオランウータンの比較で、鍵つき檻にはいったバナナを取る時間はほぼ同じ。でもチンパンジーは大騒ぎしながら試行錯誤、オランウータンは、ちょっといじっては離れてぼーっとし(考えてる?)らしい。今の世の中、チンパンジー型の子が「活発」と評価されがちだが、オランウータン型の子だっているんだ、とのこと。
あと、一問一答型の教育になってしまっているが、数学ですら、答えの出し方にいろいろあるんだから、間違いを恐れて、自分の意見を言えない子が多い教育って、つまらないなあ、と思った。幸島のサルだって、若くて、割と劣位のサルが新しい事を始めるんだそうだ。 -
(1990.04.02読了)(1990.03.26購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
子どもを取り巻く環境から、ますます自然が失われつつある現代、ヒトの子育てもさまざまの新しい問題に直面している。人類学の立場から、サルの社会とも比較しつつ、自力で生きる能力の衰退、家族の変容など現在の状況をふまえて、人間の発達にとって自然の果す役割と、これからの教育はどうあるべきかを考える。 -
[ 内容 ]
子どもを取り巻く環境から、ますます自然が失われつつある現代、ヒトの子育てもさまざまの新しい問題に直面している。
人類学の立場から、サルの社会とも比較しつつ、自力で生きる能力の衰退、家族の変容など現在の状況をふまえて、人間の発達にとって自然の果す役割と、これからの教育はどうあるべきかを考える。
[ 目次 ]
1 内なる自然
2 発達と母子関係
3 学ぶ・教える・育てる
4 家族とは何か
5 文化と自然
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