スウェーデンの挑戦 (岩波新書)

著者 :
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301776

作品紹介・あらすじ

女性、高齢者、障害者、在住外国人…。すべてにやさしいスウェーデン社会は、また、つねに反福祉論者からの厳しい批判にさらされてきた。貧しい一農業国家が世界第一の福祉・工業国家に発展できた秘密は何か。高負担にどこまで耐えられるか。生活大国スウェーデンが経済大国ニッポンに突き付ける問題は重く、かつ興味が尽きない。

感想・レビュー・書評

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  • スウェーデンが世界第一の福祉国家と呼ばれるに至るまでの発展・苦悩について述べた書だが余りにも読みづらいので断念。中学生が作る社会科のまとめノートのような文章。

  • 北欧家具、北欧住宅、北欧雑貨。日本でも結構人気がある。
    その北欧4カ国の一角を占めるのがスウェーデンだ。

    オーロラに白夜、広大な森林資源、爽やかな夏と雪に覆われた
    冬。そして、私にはアイスホッケーの強豪国でもある。あ、おとぎ
    話に出て来る金髪碧眼の王子様は、みんなスウェーデン人だって
    偏見も持っているぞ。

    福祉大国として充実した社会保障が注目を浴びる国でもある。

    元々は貧しい農業国家だったスウェーデンが、福祉大国及び
    工業大国へと成長していった政治の経緯を追ったのが本書。

    どんな政策を取り、どんな経過を辿って現在のスウェーデンが
    出来たのかを知りたかったのだけれど、政策の具体例は少なく
    て、歴史的背景に重点を置いているようだ。

    ゆりかごから墓場まで。国が面倒を見てくれるけれど、税率が
    凄いんだよね。これには批判も多いようだけれど。

    福祉の充実を取るか。経済的成長を取るか。両方ってのは
    無理なのかね。日本なんて「社会保障の財源がありません」を
    繰り返して、消費税がどんどん上がるけれど、その分、社会
    保証が充実したかと問われればそうではないものな。

    本書は出版が1991年と少々古いので、参考まで…ってところ
    かな。でも、180年以上も戦争をしていない国ってだけで、凄い
    と思ってしまった。それでも、核シェルターが用意されているの
    だもの。

  • 大学時代に教わった教授の本。

  • やや古い本。スウェーデンがいかにして福祉と成長を両立してきたかの経緯がいろいろ書かれている。いかんせん出版が1991年なので1970年代、80年代の選挙の趨勢に多くページを割いているが、ちょっと古い。発見としては、①スウェーデンは近代に入り、鉱業、林業という資源国家として成長しそれを工業資本として投入して工業国家になった、②中立外交を貫くことで、第1次大戦、第二次大戦後の復興経済で多く利益を上げた、③80年代には通貨切り下げ&賃金抑制&公共事業で、福祉と成長と財政赤字削減を牽引できたが、90年代のEU加盟後、企業の海外流出を前にスウェーデンモデルに暗雲が立ち込めた。

  • 貧しい農業国から、福祉社会へという切り口で紹介している。

    沈没した船をかざり、過去の失敗を教訓としている国という印象の方が強い。
    VOLVOをはじめ、産業も存在している。
    英語の用語の元がスエーデン語にあるのに、文化的背景の説明がないような気がする。

  • スエーデンのお年寄りが羨ましい。当たり前の福祉サービスが、どうして日本の福祉は目先の金しか、追いかけないのか。「寝たきり老人」なんて言葉は、日本にしかないのです。日本の政府が造語した単語です。やっと介護予防を始めた日本が追いかけるべき実像ではないでしょうか。日本の介護予防にも問題はありますが、例えば障害者まで一緒くたにして一律負担をしいてしまったり。まだまだ日本の福祉には問題があります。自分の親の事に例えて考えると胸が締め付けられますよね。そんな、日本が追いかけるべき理想の姿を、生き生きと紹介されていてなんだか本当に羨ましくなっちゃいます。技術もあって、自然にも恵まれた日本がこの理想像が実現できない訳はない。と、日本人として背筋が伸びてしまう本ですね。日本の挑戦っていう本が出せるように、日本もじゃんじゃん頑張って幸せな老人生活を実現させたいですね。そんな目標になるべくして、執筆された本だと思われます。本当ならば、福祉など世話になりたくないと考える老人が多い日本なら、あっという間にこの理想像は追い越せると私は思っています。それだけの、モチベーションが日本人の中にはありますもんね。一方では、国の世話になりたくない、元気な老人が多い日本を誇りに思います。みんなで元気に死ぬまで暮らしたいですね。ですから、弱ってしまった時には、今後は、この本に紹介されるような福祉がきちんと用意されていれば、安心して元気な老人も活躍できる日本になると信じています。

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著者プロフィール

Norio Okazawa(岡澤 憲芙)
北欧諸国の政治・社会制度研究の第一人者として知られる。
1994年上海生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。現在、早稲田大学社会科学部教授。専攻は比較政治学、政党論。1983~85年ストックホルム大学客員研究員。1989年、総合開発機構NIRAより政策研究・東畑記念賞を受賞。1992年、スウェーデン国王より北極製勲章[コマンダー]を受勲。国会への参考人出席、内閣府[男女共同参画委員会」委員なども歴任する。『スウェーデンの挑戦』(岩波書店)、『生活大国へ-高齢化社会をどう生きるか』(丸善)、『少子化政策の新しい挑戦』(小渕優子との共著)など著訳書多数。

「2014年 『男女機会均等社会への挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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