竹の民俗誌―日本文化の深層を探る (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301875

作品紹介・あらすじ

日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹。日常生活に欠かせなかった竹箒や篭、箕などの竹細工の技術は、先住民である山の民によって伝承されてきた。竹にまつわる神話や『竹取物語』などは、ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する。各地に残る竹の民俗をたどり、日本文化における「聖」と「賎」の深層を探る。

感想・レビュー・書評

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  • 竹の居場所がプラスティックにとってかわってしまった現代の私たち。
    プラスティックのものに対して、何ほどの思いが持てようか?
    かつての人々が持っていた竹との濃い~~交感は絶対もてていない。
    使い捨て・・・。

  • ジブリの「かぐや姫の物語」を見た後で、ちょっと読み返してみました。

  • これまでの沖浦和光氏の著作「「芸能と差別」の深層」(三國連太郎氏との共著 ちくま文庫)と内容がかぶる部分がありますが、竹という視点で沖浦民俗学の一断面を切り取って見せてくれる好著です。

    特にかぐや姫の「竹取物語」源流考(第五章)がうまくまとめられており、一読の価値あり。

  • [ 内容 ]
    日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹。
    日常生活に欠かせなかった竹箒や篭、箕などの竹細工の技術は、先住民である山の民によって伝承されてきた。
    竹にまつわる神話や『竹取物語』などは、ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する。
    各地に残る竹の民俗をたどり、日本文化における「聖」と「賎」の深層を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 竹をめぐる思い出
    第2章 竹の民俗・その起源と歴史
    第3章 民衆の日常生活と竹器
    第4章 日本神話と先住民族・隼人
    第5章 『竹取物語』の源流考
    第6章 竹細工をめぐる〈聖〉と〈賎〉

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  • 記録だけ  



    2009年度 16冊目  



     『竹の民俗誌』ー日本文化の深層を探るー



      

     沖浦和光 著

     岩波新書 新赤版 187

     1991年9月20日

     243ページ 550円+ 税



     正月、信貴山に行ったとき、竹笹にまつわるいろいろなものを見た。

     同じく一月、今宮戎の笹や宝恵駕篭のかけ声なども、竹笹にまつわる。

     十二月に奈良で行われたおん祭の後宴能の入り口の竹笹の鳥居も気に掛かる。 

     家を建てる際の地鎮祭にも、四方や真ん中に竹笹をたてる。

     そんなこんなで今年十六冊目は 『竹の民俗誌』ー日本文化の深層を探るーを楽しむ。

     この本はなかなか面白い。

     知りたいことが多く書かれている。

     また、『かぐや姫』にまつわる話を柳田國男氏や川端康成氏の書かれたものを種として、詳しく描かれ、発展。

     川端康成は好きで読んでいたものだから、余計に興味深い。

     かぐや姫の翁の立場や願望、仕事の意味合いや差別などが詳しく書かれ、楽しかった。

     宮田登氏の書かれた内容もあり、読んでいてワクワクする。

     かなり面白く参考になり箇所も多く、読んで良かったと心より思える一冊であった。

  • 竹と民衆文化の、不思議な関係。

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プロフィール

1927年、大阪に生まれる。1953年東京大学文学部卒業、同大学院に入学。桃山大学名誉教授。専攻は比較文化論、社会思想史。日本の数多くの被差別部落を訪れ調査を行った。また、日本はもとよりアジアの辺境、都市、島

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