竹の民俗誌: 日本文化の深層を探る (岩波新書 新赤版 187)

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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301875

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    日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹。
    日常生活に欠かせなかった竹箒や篭、箕などの竹細工の技術は、先住民である山の民によって伝承されてきた。
    竹にまつわる神話や『竹取物語』などは、ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する。
    各地に残る竹の民俗をたどり、日本文化における「聖」と「賎」の深層を探る。

    [ 目次 ]
    第1章 竹をめぐる思い出
    第2章 竹の民俗・その起源と歴史
    第3章 民衆の日常生活と竹器
    第4章 日本神話と先住民族・隼人
    第5章 『竹取物語』の源流考
    第6章 竹細工をめぐる〈聖〉と〈賎〉

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  • 竹と民衆文化の、不思議な関係。

著者プロフィール

沖浦 和光(おきうら・かずてる): 1927−2015年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。民俗学、比較文化論、社会思想史専攻。被差別民と被差別部落の研究をおこなった。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層をさぐる研究をつづけた。主な著書に、『宣教師ザビエルと被差別民』 (筑摩選書)、『幻の漂泊民・サンカ』 (文春文庫)、『天皇と賤民の国』 (河出文庫)がある。

「2023年 『「悪所」の民俗誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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