ドナウ河紀行―東欧・中欧の歴史と文化 (岩波新書)

著者 : 加藤雅彦
  • 岩波書店 (1991年10月21日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301899

作品紹介

ドイツの黒森に発し、黒海に注ぐドナウ。東欧・中欧8か国を流れるこの約2900キロの大河の両岸には、多彩な文化に彩られた独特の「ドナウ世界」が広がっている。古代ローマの植民やハプスブルク家の時代から冷戦期を経て現在に至るまでの歴史を織り込みながら、多様な民族や宗教を軸に今も揺れ動くこの地域へやさしく案内する。

ドナウ河紀行―東欧・中欧の歴史と文化 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • ドナウ河がかつては東欧・ソ連を結ぶ動脈網だった。冷戦の終了に伴い、ドナウは身近な存在になり、プラハ、ブダペストなどの魅力的な街が開放された。鉄のカーテン崩壊の歴史の直後に書かれたこの本は時流に合っていただろう。ドナウは美しく青いものではなく、ウィーンでは泥で茶色。また普墺戦争で敗北後に国民に慰めと勇気を与えるための有名な曲の歌詞は実はハンガリーの詩人ベックもの!!。むしろハンガリーにドナウ連邦の提唱者が多く、オーストリア以上にドナウへの拘りが強かったようだ。ウィーンそして中欧・バルカンの各都市がなぜエキゾチックな西洋の街として現在の姿に発展してきたのか、トルコとの戦いの歴史から詳しい。キリル文字がブルガリア語からスタートし、スラブ世界に広がっていったとの説明に新発見だった。

  • ドナウ河の源流(ドイツ)から終点の黒海までの「ドナウ河世界」の歴史と文化を解説した良書。まるで、ドナウ河下りをしているような感じでとても楽しく読むことができた。
    ただ、初版が1991年なので、その当時の政治状況を色濃く反映したものとなっている。それ故に、その後の大激変をうけた第二版が是非とも読みたいものである。

  • 「紀行」と銘打つとおりの内容、この地に旅行に行きたいなと思わせてくれる意味で良い本と思う。
    しかし学術の良質な普及本であることが発刊の主目的だったであろう岩波新書に収録されるべき本であるのか、正直言って相当に疑問。
    この手の作品があると、青本などと比べて赤本の質はかなり落ちているなどという評価に対して確かに反駁できないかもしれない。
    繰り返しだが、岩波新書である必要性を感じないだけで、普通の紀行文として面白い。

  • ドナウ河流域の歴史について簡単に述べているものである。
    最後の国がまだ「ソ連」というところに歴史を感じた。

  • [ 内容 ]
    ドイツの黒森に発し、黒海に注ぐドナウ。
    東欧・中欧8か国を流れるこの約2900キロの大河の両岸には、多彩な文化に彩られた独特の「ドナウ世界」が広がっている。
    古代ローマの植民やハプスブルク家の時代から冷戦期を経て現在に至るまでの歴史を織り込みながら、多様な民族や宗教を軸に今も揺れ動くこの地域へやさしく案内する。

    [ 目次 ]
    1 シュヴァルツヴァルトの森から(ドイツ)
    2 甦る“ドナウ帝国”(オーストリア)
    3 ゲルマンからスラブへ(チェコスロヴァキア)
    4 ルーツはアジア系民族(ハンガリー)
    5 “欧州の火薬庫”は、いま(ユーゴスラヴィア)
    6 バルカンの深奥(ブルガリア)
    7 スラブ海のラテン島(ルーマニア)
    8 “赤きドナウ”の終焉(ソ連)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 『中欧の崩壊』と同じ著者によるエッセー。1991年初版。ドナウの源流から、流域の中欧各国の風景や、文化、歴史をたどる。中欧に関心がある人には、ぜひおすすめしたい本。中欧へ旅してみたくなる。どのページもたのしく、おもしろいが、特に私は、ハンガリーのブダペストを紹介する「ドナウの女王」という節がよかった。

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