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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301905
作品紹介・あらすじ
芭蕉は多くの門人を集め、その数は300人とも2000人ともいわれれている。門人たちは江戸俳壇で大きな位置を占め、蕉門は華ひらいた。芭蕉の精神は彼らにどのように継承され発展したのだろうか。其角・嵐雪・杉風・去来・丈草・凡兆・許六・支考・野坡・惟然の10人を、新「蕉門の十哲」として挙げ、その生涯や作風、複雑な人間模様をえがく。
感想・レビュー・書評
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松尾芭蕉の門人のなかから十人をとりあげ、彼らのそれぞれが蕉門俳諧をどのような方向へと展開させたのかということを、わかりやすく解説している本です。
芭蕉の門人のなかでも主要な弟子十人をえらび「蕉門十哲」と称することは早くからおこなわれてきましたが、本書では宝井其角、服部嵐雪、杉山杉風、向井去来、内藤丈草、野沢凡兆、森川許六、各務支考、志太野坡、広瀬惟然らが「新・蕉門十哲」としてとりあげられています。
丈草のように「俳仏一道」を追求した者や其角のように「伊達」の境地に遊ぶ者、支考のような理論家や凡兆のように題材の新しさを重視した者など、芭蕉の門人たちのさまざまな特色をわかりやすく説明するとともに、彼らの多様な展開の源流に位置する芭蕉の広さと深さについても触れられており、興味深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
芭蕉と蕉門十哲を概して考察するにはいい本です。(作者オリジナルの十哲のメンバー構成あり)
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