芭蕉の門人 (岩波新書 新赤版 190)

著者 :
  • 岩波書店
3.43
  • (1)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 23
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301905

作品紹介・あらすじ

芭蕉は多くの門人を集め、その数は300人とも2000人ともいわれれている。門人たちは江戸俳壇で大きな位置を占め、蕉門は華ひらいた。芭蕉の精神は彼らにどのように継承され発展したのだろうか。其角・嵐雪・杉風・去来・丈草・凡兆・許六・支考・野坡・惟然の10人を、新「蕉門の十哲」として挙げ、その生涯や作風、複雑な人間模様をえがく。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 松尾芭蕉の門人のなかから十人をとりあげ、彼らのそれぞれが蕉門俳諧をどのような方向へと展開させたのかということを、わかりやすく解説している本です。

    芭蕉の門人のなかでも主要な弟子十人をえらび「蕉門十哲」と称することは早くからおこなわれてきましたが、本書では宝井其角、服部嵐雪、杉山杉風、向井去来、内藤丈草、野沢凡兆、森川許六、各務支考、志太野坡、広瀬惟然らが「新・蕉門十哲」としてとりあげられています。

    丈草のように「俳仏一道」を追求した者や其角のように「伊達」の境地に遊ぶ者、支考のような理論家や凡兆のように題材の新しさを重視した者など、芭蕉の門人たちのさまざまな特色をわかりやすく説明するとともに、彼らの多様な展開の源流に位置する芭蕉の広さと深さについても触れられており、興味深く読みました。

  • 芭蕉と蕉門十哲を概して考察するにはいい本です。(作者オリジナルの十哲のメンバー構成あり)

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1934年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。早稲田大学名誉教授。専攻は、近世文学・俳文学。おもな著書に『俳聖芭蕉と俳魔支考』(角川選書)、『おくのほそ道時空間の夢』(角川叢書)、『読み替えられる西鶴』(ぺりかん社)など。

「2009年 『新版 日本永代蔵 現代語訳付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

堀切実の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×