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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004302124
みんなの感想まとめ
教育の深さと難しさを丁寧に解説する本書は、教師だけでなく子育て中の親にも大いに役立つ内容です。子供が小学校に通い始めるタイミングで手に取ることができ、30年以上前に出版されたにもかかわらず、現代の教育...
感想・レビュー・書評
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子供が小学校に通い出すタイミングの時に、行きつけの本屋さんでたまたま見かけてタイトルが気になり購入
教師向けに書かれたものでしたが、子育てにも活用できそうな内容で、30年以上まえに出版されたものですが、今の時代でも充分参考にできると感じました
教育の育は、「育てる」の他に「育つ」と言う意味も含まれている
子供に教えて育てるばかりではなくて、育つのを見守ることも意識すること、どちらかというと、後者を重視することが大切
ただ、放置するのではなく、見守ることが大切
というお話が印象的でした
道徳の授業は教師も児童から学ぶこともあると言うこと、体育の笛は教師が児童の統率に使う便利な道具としてのみ使うのは不適であるお話や、性は心と身体のつなぎ役であること、思春期の難しさ、思春期は「さなぎ」の時期で、大人は子供を堅く守ってあげる必要があることなど、教育の深さ、難しさを、丁寧な文体で説明されていると感じる内容でとても勉強になりました
また、子供の成長とともに、何度か読み返すことになりそうです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても普遍的なことが書かれていると思う。
子どもと学校とされているけれど、親御さんでも読めると思う。
子供の心を理解するということを深く、そして温かく書いていて、哲学的だけど実践的な部分も感じられる不思議な本という印象だった。
教育に携わる者として、この本を読み進めるごとに、自分はどうだろうか?と振りかえさせられる。
何十年も前の本であるが、いまだに教育系の推薦本なのは、こうした内省を促されるからだと思う。
それも、表面的ではなく、生徒に向き合っているかどうかを深いところでついてくるような感覚。
責められるのではなく、問いかけの中で自分をゆっくり見つめ直す時間をもらっている感覚。
心理学の知恵もいただきつつ、もっと目の前の生徒と対決してみようと思わせる。
とくに、性の話は非常に興味深かった。自分が関わる生徒の中にもすぐに下ネタを言ったり、男女交際があからさまだったりする生徒がいる。
この本を読むまでは、なるべく下ネタなどは言わせたくないなとか、子供だなぁとか、どこかそうした発言に対して向き合えないことの方が多かった。
本書では、性の問題を封殺するのではなく、性がいかに思春期にとって大きな問題か、そして性的な行為や発言によってどれほど大人は動揺させられるか、性的なことがらに関する問題行動の奥に何があるのか、そうしたことが述べれている。
母子関係との関係など、心理学的な話もあり、毅然としていることや、多少過激であっても、そこから生徒たちが成長しようとしていることなど、少し理解を示せるようになったと思う。
また、最近つとに子供に対する理解が高い親御さんが多く、教員でも叱れないという人もいる。
そうしたことにも言及し、壁となることについても語られていた。
昔の本ではあるが、今だからこそこの言葉が響いた。相手に寄り添うことは大切だが、本当にそれで良いのか?そうしたことを語るためには、真剣にならなくてはいけないと思う。人を叱るためには、真剣にならなくてはいけない。ご機嫌伺いでは、人は成長できないし、自分の言動、将来のことを振り返ることはできない。叱られるということは辛く、近年の苦痛や痛みをなるべくゼロにしようとする、無痛主義には、褒めて伸ばすほうが聞こえは良いのかもしれない。私もできれば褒めて伸ばしたいと思う。けれど、同じ方向ばかり向いていては、誰かを変えることは到底できない。
全体として、子供や教育に対する深い洞察が見られ、一種の哲学書のように感じることすらあった。
けれども、中身はある意味実践的で、どんな時代でも、目の前にいる子どもと向き合うことの重要性が変わることなくあることを教えてくれる。 -
・2017年 宮崎大学 教育学部 学校教育課程 小中一貫教育コース 後期
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・2017年 宮崎大学 教育学部 学校教育課程 小中一貫教育コース 後期
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB20191824
臨床心理学の第一人者河合隼雄の多数ある著作の中で入門書としておすすめします。
(推薦者:人間発達文化学類 青木真理 先生) -
あの教育方式のようなお揃いの性格にしようとせず、一人ひとりの性格に合わせた、素直ですっきりした生き方を手に入れられますようにと思った。子が起こす問題は、親の子への理解を深めることもできる。子供へのストーキングじみたことではなく、自立力のサポートを考えられるなら。
遊べば、人生の活動が強化される。画一的な方法を学ぶことは個の一生にならない。大人がこれを奪ってしまう。同じ生き方が仲良くできると考えるのは大間違いで、現在では差別のようになってしまう。方法の柔軟性に長けること。積み上げではなく流れ続けること。
なぜ学校に所属している時期にだけ学ぶことになっているのか?子どもの自発性を無視することは不自然な添加物な成長だろう。積極的に学べるものと出会えることが学びの時期の第一の目的。
創造が苦手な人に教育を任せるのは恐ろしいことだ。製造されてしまう。『関心を持って見守る』創造と生成がある。実用的な心理学では危険で、精神分析が根強いのは「性の扱い」人には性があるはずなのに、それ語れないものが語ることは現実ものではない。
「コンプレックス」「子どもの宇宙」「子どもと学校」 河合隼雄 岩波新書
の三つはセットで読んでよかった。読んでよかった。心やさしい時代があったと思えた。いまの理屈社会はむごい。携帯電話の頃から始まり、ネットに影響されているのだろう。やめた方がいい。共有の基礎はあっても、地べたの考え方は他者の真似ではいけない。教育が必要なのはこういう人だと思う。 -
以前読んで、そのまま本棚に並んでいたものを再読した。河合隼雄氏の教育に関する本である。
以前、いつ読んだのかも忘れたし、本書の内容もすっかり忘れていたため、新たな気持ちで読んだ。
タイトルから、学校制度に関する内容かと思ったが、そうではなかった。臨床心理士としての河合氏の経験から、子どもをどう見つめるのか、また教師は子供をどう見つめるべきなのかを論じた本である。すなわち、『子どもと教師』とした方が良さそうな本である。
著者自ら「あとがき」に記しているが、大所高所から教育制度を語るのではなく、小所低所から子どもの内面を見つめている。すなわち、鳥の目ではなく、虫の目で論じている。
そして、本書の中で最も私の目が開かれたのは、「男の目と女の目」を論じた部分である。すなわち、分断の父性と包含の母性の話である。
内田樹氏は、父性は人よりも優れていることを望み、母性は人並みであることを望む、と言ったが、まさにそのことが明確に書かれており、納得した。 -
教育福祉学科1年の方
「毛虫が蝶になる必要があるように、人間にもある程度「こもる」時期が必要である。思春期から青年期にかけて、ほとんどの人に、それは何らかの形でやってくる。「さなぎ」状態が他の子どもよりきつい形になると、不登校になり、文字どおり部屋にこもるようになる。大切なことは、それを尊重して「待つ」ことである。」
資料ID:C0023975
配架場所:2F新書書架 -
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Ⅰ教育の価値をみなおす
1教育における「価値」
2「臨床」の視座
3教育のなかの二つの原理
Ⅱ大人が子どもにかかわること
1「教える」と「育つ」
2「教育」はいま
3「女性の目」、「男性の目」
Ⅲ教える側、教わる側
1幼児の成長と教師の役割
2日本文化のなかの教師と生徒の関係
3体育と笛
4不登校の「処方箋」
Ⅳこころが育つ環境
1子どもの倫理と道徳性
2性の理解と教育
3思春期の心理
小1の詩p158-159
「人」
えらい人より/やさしい人のほうがえらい
やさしい人より/金のない人のほうがえらい
なぜかというと/金のない人は
よくさみしいながで/よくいきているからだ
道徳は教師が子どもから学ぶ教科 -
図書館有
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子どもの成長において、ひとつの事象の意味を多面的に見て、いかに「見守る」かが大切。その中で子どもは、揺るがない安心感の下、自由に考え遊び、行動し、創造性を培っていく。また、多面的に見ることで、様々な問題解決にもつながる。
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〈 本文から抜粋 〉
親が自分の子どもの幸福について考えるとき、どうしても、自分の子どもが社会的に優位な地位につくことがそれに直結するという考えに傾くので、子どもに知識のつめ込みを強いることになる。うっかりすると相当に早くから、このような知識のつめ込みにさらされてゆく。…略…このような状態は端的に言えば子どもを育てるうえでの「自然破壊」なのである。子どもが「自然に育つ」過程に対する干渉が、あまりにも多すぎるのである。
…略…これらのことによって、「自然」の成長を歪まされてる子どもたちに対して、もう一度根本にかえって、自ら「育つ」ことのよさを体験してもらうことが、現代の教育において必要となってきているのである。 -
有名な心理学者・河合隼雄先生の本。
そういえば、自分の子どもの頃の学校生活は本当に窮屈で意味不明で、よく我慢できたなぁと思う。それも、さも”楽しそうに”通っていたのを思い出す。
河合先生の理想とする教育や学校のあり方に賛成するばかりだが、実際の現場ではうまくいかなくて苦悩する親や教師が山のようにいそうだ。そのギャップはどうやったら埋まるのだろうか? -
学校教育とはなにかについて、広く述べられている。時代を感じさせない普遍的な内容である。これから教育に関わる人にとっての入門書として適している。
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「教える」ことを焦るよりも、根本的には「育つ」のを待つ。教育される側に潜在している自ら「育つ」力。
教育という言葉を見直すきっかけを与えられた。河合さんの本は、いつも読みやすく、わかりやすく、おもしろい。 -
広域にわたって子ども論を述べている。入門としてとても読みやすく臨床心理学の大家としての知識や経験値がちりばめられている。
大学院時代の恩師の田中孝彦氏の引用があったり、現在の「臨床教育学」につながるものだった。 -
とても読みやすかった。
河合隼雄の作品
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