スペイン現代史 (岩波新書)

著者 : 若松隆
  • 岩波書店 (1992年3月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302179

作品紹介

スペインほどドラマチックな変動をとげた国もめずらしい。1936-39年の内戦とフランコ独裁体制。75年にフランコの死によって開始される、君主制のもとでの民主化の歩み。82年以来政権を担当する社会労働党。そして92年のバルセロナ・オリンピック、EC統合。この60年におよぶ現代史を、気鋭の政治史家が生きいきと描き出す。

スペイン現代史 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 古本ワゴンより、懐かしのPコード。
    それはさておき、スペイン現代史。第二次大戦前にファシストvs人民戦線で内戦して、独伊の援護もあって内戦には勝ったにもかかわらず、第二次大戦は上手いこと中立を守って、戦後もファシスト政権が生き残った。何となくスペイン現代史と言われて思い浮かべたイメージ。

    違うのね。内戦中はまだしも、その後とか舞台にした小説とか映画も知らないのでいまいち知らないところなので、人名とか全然頭には入って来ないんだけど、何となく流れはわかった気がする(もちろん気がするだけ)

  • スペインの歴史だけをみていても、分らないことが多かった。
    イスラムの影響、
    カタルーニャ地方の活動、
    バスク地方の課題、
    スペイン固有の課題は多い。

    しかし、フランスの激動、ドイツの激動をみると、
    2つの国との対比で考えると、なにかおぼろげに、
    ヨーロッパの歴史の一端をうかがいしることができる。

    スペインの無敵艦隊が、イギリスとの戦いで後退していった経緯も含めると、イギリスの歴史との対比も必要であることがわかる。

    現在、アメリカ大陸で、スペイン語が英語とならんで2大言語になっていることから、アメリカ大陸での歴史との比較も必要であることがわかる。

    カトリック教会の歴史をたどるうえで、イタリアの歴史との対比をすると、スペインの歴史の立体像がつかめるような気がする。

    現代を知るには近代を知るとよい。近代を知るには中世を知るとよいのかもしれない。

    ps.
    今日、booklogの分類で、「国際文化」にしていたものから「ヨーロッパ」を分岐しました。分岐のログが取れるとよいかも。

  • スペインという国は、大航海時代のあとは「失われた3世紀」とも呼ばれる長期沈滞の時期を迎える。この本は、フランス内戦~第二次世界大戦から話は始まる。

    フランシスコ・フランコは、ヒトラーやムッソリーニと違って選挙を経て合法的に権力を掌握したわけではないという点で、大いに異なる。また他の二カ国とは異なり、第二次大戦後も25年ほど権力を掌握し続けるため、フランコは類まれな政治手腕を発揮した。

    スペインが民主化するのは、憲法改正と政治改革によってなされた。今では議会制民主主義が達成されて、社会労働党と国民同盟(今は後身の国民党)との二大政党制に近いものとなっている。非社労党の革新政党であるスペイン共産党は、親ソ連派とユーロコミュニズム派で内紛が絶えないなどのことにより、党勢が低迷している。
    現代史と名は付いているが、大部分は政治史であった。

    スペインという国は、西ヨーロッパの中でも周辺地域にいることから、少し変わった歴史を刻んできた。かのナポレオンは「ピレネーの向こうはアフリカである。」とまで云わしめたが、今ではEUに加盟し西ヨーロッパの一端を担うまでになっている。

    昨今の金融危機で、PIGSのひとつに数えられ、苦境に陥っているようではあるが・・。

  • (2004.03.15読了)(2000.08.08購入)
    スペインというと闘牛とフラメンコがまず浮かぶ、セルバンテスの「ドン・キホーテ」も有名だ。カルメンやアランフェス協奏曲も有名だ。画家もゴヤ、ベラスケス、エル・グレコ、ピカソ、ダリと結構いる。建築家ガウディもスペインだし、・・・。
    でも、現代スペインとなるとあまり知らない。今回の通勤電車を狙った爆破テロ事件で、スペインもイラクに軍隊を派遣していることを知った。NATOに加盟し、EUに参加し、アメリカに協力する。これがスペインの現代ということか?

    ●フランコのスペイン
    フランシスコ・フランコ=イ=バアモンデは、1892年12月4日、スペイン北西部、ガリシア地方の港町エル・ファロルで誕生した。1907年、トレドの陸軍歩兵士官学校に入学。1910年士官学校卒業。1912年に中尉、1915年に大尉、1917年に少佐、1923年に中佐、1925年に大佐、1926年に少将に昇進。弱冠33歳。最初6年はオビエドで勤務。その後はスペイン領モロッコで過ごした。昇進が早かったのは、モロッコでの軍功に負っている。
    1923年9月から1930年1月プリモ=デ=リベラ軍事独裁。
    1931年第二共和制成立。
    1936年2月選挙で人民戦線派勝利。
    1936年7月軍事クーデタ、内戦へ。
    1939年4月内戦終結。(2年8ヶ月。)
    第2次大戦においては、中立宣言。
    フランコ独裁の制度化の推進(国内法整備)、国際的には孤立
    1950年11月 国連のスペイン非難決議の解除
    1953年8月 ヴァティカンとの間で政教協約締結
    1953年9月 米西3協定締結(米軍の駐留)
    米ソの冷戦構造の中で、国際社会への復帰を果たす
    1959年 バスク祖国と自由(ETA)結成、1968年よりテロ活動開始
    1975年11月20日 フランコ永眠 83歳
    ●フランコ後のスペイン
    1977年6月 41年ぶりの総選挙、民主中道連合全350議席中165議席で首位、2位社会労働党118議席、3位共産党20議席。
    1978年12月 新憲法国民投票で承認。(主権在民、議会主義、君主制)
    1982年5月 NATO加盟
    1982年10月 総選挙、社会労働党202議席獲得第一党、国民連合106議席第2位に躍進、民主中道連合12議席で大幅減。ゴンザレス政権成立。
    1986年 EC加盟
    1992年 セビリャ万博開催、バルセロナ・オリンピック開催

    著者 若松 隆
    1946年 東京生まれ
      東京大学法学部卒業
      専攻 比較政治・スペイン政治史
      現在 中央大学法学部教授

    (「BOOK」データベースより)amazon
    スペインほどドラマチックな変動をとげた国もめずらしい。1936―39年の内戦とフランコ独裁体制。75年にフランコの死によって開始される、君主制のもとでの民主化の歩み。82年以来政権を担当する社会労働党。そして92年のバルセロナ・オリンピック、EC統合。この60年におよぶ現代史を、気鋭の政治史家が生きいきと描き出す。

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