スパイの世界 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 76
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302216

作品紹介・あらすじ

敵を欺き味方を欺き、密かに情報を収集するスパイ。国際政治を彩り企業社会に暗躍する彼らは、どんな生活を送りどんな思考様式をもつのか。適性はあるのか、またその養成方法は?冷戦が終わった今、彼らの行方はどうなるのか-。大物政治スパイから無名の産業スパイまで、残された手記や小説世界を探り、謎に満ちたその生態を描く。

感想・レビュー・書評

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  • 「スパイのためのハンドブック」とは違った一面の本。

  • 1992年刊行。著者はスパイ小説もテリトリーとする作家。スパイ天国とも評される現代日本。そのスパイの実相、戦前から冷戦終結期までのスパイ活動の展開、スパイ適性を有する者の選別方法、各国の情報機関の特徴といった現状から、フィクションまで広範に検討。面白いが、冷戦終結期の作品なので、情報としてはやや古く、スパイの古典的論考という感なきにしもあらず。逆に言えば、スパイの変わらぬ中核要素を暴いているとも。冷戦期のKGB、CIAの跳梁跋扈は外交裏面を描くスリリングなものだし、産業スパイとの連関も興味深いところ。
    ゾルゲのような特殊な例はともかく、平凡な市民に埋没できるのがスパイの要諦という点は言い得て妙。

  • 「架空のスパイ小説」(p.186)や「冒険スパイ小説」(p.ii)なら、読書の対象として、(ひょっとすれば)まだ楽しめるかも知れないではないか。図書館本。 150

  • 中薗英助著。
    新刊を買う小遣いがなく、最近は学生のころに読んだ本を読み返しています。
    玄関横の小さな納戸に作りつけの棚があり、引っ越してきたときに"とりあえず"本をそこにしまいました。
    あれから10年、置きっぱなしでスペースをムダに使っていると気づいたので、段ボール箱に詰めて、いまパソコンを打っている部屋に持ってきました。
    ほとんど古本屋で処分することにしていますが、あらためて読み返したいものは別に山にしてあります。
    今回、その中からこの本を読みました。
    最近はフォーサイスやジョン・ル・カレなどのスパイ小説を好んで読んでいたので、現実世界のスパイの様子をあらためて知りたいと思い、手に取りました。
    参考文献が巻末に掲載されているので、時間が許す限りそれらにも目を通したいと思っています。
    筆者はスパイ小説作家ということもあるのでしょう、英米のスパイ小説家に関する記述は緻密で丁寧に書かれています。
    各国政府のスパイ活動は、公文書公開が進むと新たな事実が判明するため、20年以上前に発行した本著の記述の正否の判断はむずかしいです。他の本も併せて読むと認識が深まると思います。

  • 後半部分が必要ない
    というか何が言いたいのか意味不明。

  • 「葬られた夏」を読んで湯島の岩崎別邸に行き、映画の日(7/1)に「スパイゾルゲ」を観た。
    キャノン機関について書かれていたのを思い出して読んでみた。

    湾岸戦争から10年経って、大量破壊兵器の存在を理由にイラク戦争を仕掛けたアメリカが、蓋をあけてみたらそんなものは存在せず。よくよく調べてみたらその情報源のCIA情報が間違っていたとは。
    おもいこみで人を殴っておいて、人違いだった済みませんとはいかないのでは。

  • [ 内容 ]
    敵を欺き味方を欺き、密かに情報を収集するスパイ。
    国際政治を彩り企業社会に暗躍する彼らは、どんな生活を送りどんな思考様式をもつのか。
    適性はあるのか、またその養成方法は?冷戦が終わった今、彼らの行方はどうなるのか―。
    大物政治スパイから無名の産業スパイまで、残された手記や小説世界を探り、謎に満ちたその生態を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 スパイ小史
    第2章 活動の目的と方法
    第3章 その適性から養成まで
    第4章 平凡にして非凡なる日常
    第5章 最前線の主役と傍役
    第6章 小説家たちの挑戦

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • よくまとまった良書。

    メモ:「北朝鮮から流れてきたような死体を流すことで、国民の危機感を煽る」→その情報を流しうる主体をあらゆる角度から検討することの重要性。特に、その情報がメディアに流れた結果、誰がどういう利益を得るのかという視点から。

    メモ?:一人ひとりが自分自身のためのスパイであれという示唆。

    メモ?:実務者が見る理想のスパイ像→とにかく目立たない。能力を徹底的に隠ぺいし馬鹿として振る舞う(特に語学)。

  • KGBって何?MI5とMI6って何が違うの?CIAって…などなどの質問に答えてくれる本。スパイ小説とハードボイルドを読むときの下地になってくれる。

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著者プロフィール

福岡県生まれ。北京・邦字紙『東亜新報』の記者などを経て作家に。著作に『夜よシンバルをうち鳴らせ』(福武文庫)、『闇のカーニバル─スパイ・ミステリィへの招待』(日本推理作家協会賞、双葉文庫)、『北京飯店旧館にて』(読売文学賞、講談社現代文庫)他多数。『拉致─知られざる金大中事件』(新潮文庫)は映画「KT」の原作。2012年春、神奈川近代文学館で「中薗英助展」開催。

「2012年 『何日君再来物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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