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- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004302339
作品紹介・あらすじ
「ジェンナーがわが子に最初の牛痘接種実験をした」、この有名なエピソードは国定教科書が広めた誤解だった-。長く教科書研究の第一線にある著者が、明治維新から敗戦直後の「墨ぬり教科書」まで、日本近代の初等教科書にまつわる様々な事実を紹介し、問題点を指摘する。
感想・レビュー・書評
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明治の近代教育制度以前の教育の実態は数え歌による伝承→明治初期には「掛図」と呼ばれる絵や文字を印刷したポスターみたいなものだった。「童謡の近代」でも書かれてたような声の文化から文字の文化への移行がよく分かる。掛図がおもしろいのは「教科書」っていう形式以前だったから教えてる単語レベルが異常に高かったってこと。 単に識字としての読み方を教えることから、意味自体を刷り込みに重点が移動してるプロセスがまじでおもろい
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戦前における記述内容など教科書の変化について書かれた本。
この本を読めば、時代の変化と教科書における内容変化は関連しあっていると分かる。教育という重要なテーマを扱っているものであり、今日の我々が使っている教科書からはどのような時代が見れるのであろうか、と考えさせられる一冊であった。
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