- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784004302599
作品紹介・あらすじ
図形の判読や文章の翻訳までもなしうる機械、人工知能とはどのようなものだろうか。その原理を探ってゆくと、これまで哲学で抽象的に論じられてきた人間の知的活動のしくみが明らかになってくる。三十年余りにわたりパイオニアとして研究を続けてきた著者が、人工知能の可能性と限界を語り、直観や価値観をもつ人間の知性との違いを考える。
感想・レビュー・書評
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「コンピューターは、遠い将来には小説を作るのにも利用されるかもしれない」という文面を読んで、この本を読んでも無駄になるのではないか?と思った。
古典として読むべき本だったのだ。そういえば、32年前といえば画像など扱えないパソコン通信の時代なのだった。
生成AIを基本にした、この本の代替えになる2024年発行の岩波新書はどれになるのだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ふむ
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SDGs|目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/705203 -
先日亡くなられた長尾先生の新書。
出版は1992年のようだが、2021年の現代でも読み応えのある内容であった。陳腐化されない内容だと言うことであろう。AIの利活用が進む現在において読み直しておく名著。
いかに有限な時間で計算を行うかだけでなく、言語の捉え方、概念の伝達、そして、哲学、創造と本書のカバーする内容は幅広い。
長尾先生の教養の広さ、自由闊達な文章、平易かつ熱の伝わる文章、読んで興奮を覚えた。
特に、AIと哲学は切っても切り離せない関係にあることを強く認識した。
下記は一例であるが、価値は時間の経過とともに変わるもの、変わらないものがある。
ある新しい考えが追加されることにより、これまでAならばBとされていた事象の関係は変わらないのか。どのように論理的に整合が取れるのか。それを人工知能ではどうフォローされるのか。
30年前にこのような著書が出ていること、および現在に通じる内容であることに大きな驚きを抱いている。 -
視界の第一人者による、人工知能と人間の認知的機能をめぐる問題の概説書です。
文科系の読者にも手に取りやすい、新書形式の人工知能入門書としては、西垣通の『AI―人工知能のコンセプト』(講談社現代新書)がありますが、西垣自身の思想がかなり前面に押し出されていたのに対して、本書はもう少し客観的な立場から書かれた概説書といった印象です。
とはいえ本書は、教科書的な無味乾燥な叙述に終始しているわけではありません。人間の認知機能をめぐる問題の奥深さに読者を誘い込む良書だと思います。 -
(1997.06.30読了)(1996.12.30購入)
(「BOOK」データベースより)amazon
図形の判読や文章の翻訳までもなしうる機械、人工知能とはどのようなものだろうか。その原理を探ってゆくと、これまで哲学で抽象的に論じられてきた人間の知的活動のしくみが明らかになってくる。三十年余りにわたりパイオニアとして研究を続けてきた著者が、人工知能の可能性と限界を語り、直観や価値観をもつ人間の知性との違いを考える。 -
2冊
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