テレビの明日 (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302834

作品紹介・あらすじ

日本のテレビは、どこへ行こうとしているのか。続発する「やらせ」、番組のマンネリ化、芸能・娯楽偏重の編成…。著者はさらに、東京・地方のネットワークのあり方、受信料・CMに支えられたNHK・民放の経営、技術革新にふりまわされる衛星放送・CATVなどニューメディアの現状をも厳しく問い、テレビの進むべき道を具体的に示す。

感想・レビュー・書評

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  • 日本にテレビ局が開局されて40年になる、1993年に刊行された本。日本のテレビの過去と現在を見なおし、未来へ向けての展望をおこなっています。

    本書が刊行された当時は、中国の天安門事件、東欧の民主化、ソ連崩壊、そして湾岸戦争などの事件が起こり、テレビを通じて情報が広く人びとのもとに届けられることで、世界が大きく変わり始めた時でもあります。本書ではそうした大事件とテレビとの関わりについて説明し、テレビが人びとに与える影響が大きくなっていることを論じています。そうした時代にあって、ジャーナリズムとして、ビジネスとして、エンターテインメントとして、テレビがどのような課題を抱え、どのような方向へと進むべきなのかが論じられています。

    インターネットの登場以後、テレビの存在感はかつてほど大きなものではなくなりつつあるようですが、いっそう社会の情報化が進んでいく中で、本書に書かれている問題がテレビだけでなくさまざまな局面で現われるようになってきたと言えるのかもしれません。

    1990年頃のテレビのあり方を振り返る上で、役に立つ本だと思います。

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