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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004302834
作品紹介・あらすじ
日本のテレビは、どこへ行こうとしているのか。続発する「やらせ」、番組のマンネリ化、芸能・娯楽偏重の編成…。著者はさらに、東京・地方のネットワークのあり方、受信料・CMに支えられたNHK・民放の経営、技術革新にふりまわされる衛星放送・CATVなどニューメディアの現状をも厳しく問い、テレビの進むべき道を具体的に示す。
感想・レビュー・書評
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日本にテレビ局が開局されて40年になる、1993年に刊行された本です。日本のテレビの過去と現在を見なおし、未来へ向けての展望をおこなっています。
本書が刊行された当時は、中国の天安門事件、東欧の民主化、ソ連崩壊、そして湾岸戦争などの事件が起こり、テレビを通じて情報が広く人びとのもとに届けられることで、世界が大きく変わりはじめた時期でした。本書ではそうした大事件とテレビとのかかわりについて説明し、テレビが人びとに与える影響が大きくなっていることを論じています。著者は、そのような時代のなかでテレビが、どのような課題を抱えており、またどのような方向へと進むべきなのかを考察しています。
インターネットの登場以後、テレビの存在感はかつてほど大きなものではなくなりつつあるようですが、いっそう社会の情報化が進んでいくなかで、本書に書かれている問題がテレビだけでなくさまざまな局面で現われるようになってきたとい言えるのかもしれません。
1990年ごろのテレビのあり方を振り返るうえで有益な内容を含んでいるように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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