皇室制度―明治から戦後まで (岩波新書)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004302896

作品紹介・あらすじ

天皇と皇室の制度は明治期にどのように「創出」され、どのように展開・変容して、現代にいたったのか。明治憲法と皇室典範を中核とする法体系の成立事情と運用の実態を追い、民間の天皇論や国体論、皇室財産論議、戦後皇室制度の国会審議など、さまざまな興味深い論点を提示していく。気鋭の歴史家が日本近現代史の核心に挑む意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:323.15||S
    資料ID:59300859

  • 1993年刊。著者は神戸大学教授。明治期以降徐々に成立してきた近代天皇制。天皇制を基礎づけるその規範(旧憲法・明治皇室典範など)の変遷、運用・解釈変遷、政治的・社会的要請の影響、変遷に至る関係者の議論を踏まえ解説し、その時代相との関わりが論じられる。法令には漏れ落ち、解釈疑義、現実との軋轢が生じるのが常態で、明治皇室典範・旧憲法も同様。大正デモクラシーと戦前昭和時代が同一法令下の現象という事実こそ例証。政治史の捉え方はやや大掴みだが、詳細な展開はテーマから外れるので、このくらいで十分かと。
    また、近代天皇制がそれ以前と断絶し、明治時代の時代相・政権担当者の要請と妥協に基づく産物であったかが明快に。また、大正デモクラシーにおける労働運動において目指された国家像が、理念的明治天皇制国家(明治維新期の五箇条の御誓文。四民平等、万機公論に決すべしなど)にあったとはなかなか興趣を引く指摘。

  • 「神聖ニシテ犯スヘカラス」と言われた皇室の立場や影響力の変遷を記した本。

    皇室の立場はここまで変化していたのかと最初に読んだ時には驚いた記憶がある。皇室の変化は時代の変化とも密着に結びついている。とすれば、今日でも皇室に関する評価から今日の時代性が見えてくるのでは?と思うと非常に参考になる本。

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