インドネシア 多民族国家の模索 (岩波新書 新赤版 296)

  • 岩波書店 (1993年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004302964

みんなの感想まとめ

多民族国家としてのインドネシアの複雑な社会状況を描いた本書は、1980年代から1990年代にかけての歴史的背景を知る手助けとなります。著者は現地での体験を通じて、二億近い人口と二百を超える民族が共存す...

感想・レビュー・書評

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  • 1980〜1990年後半までのインドネシアの社会状況をしることができる。

    1993年刊行の本なので時事的ではないが、それでも副題にあるように「多民族国家の模索」というのがよくわかる。
    多様性を内包しつつ、統一を目指していく国家のありかた。

  • (1999.04.02読了)(1998.12.31購入)
    多民族国家の模索
    (「BOOK」データベースより)amazon
    二億に近い人口、二百を越えると言われる民族、世界最多のイスラム教徒。経済発展をとげてきたこの国も、四半世紀に及ぶスハルト体制が転機を迎えると共に、民族・宗教意識が高まり、様々な声があがり始めている。現地で暮らした著者が、インドネシアの多様な表情を、日本との深い結びつきや魅力的な文化の紹介を交えて生きいきと描く。

    ☆関連図書(既読)
    「アジアからの直言」鶴見良行著、講談社現代新書、1974.12.20
    「女の国になったカンボジア」大石芳野著、講談社文庫、1984.10.15
    「麻薬」三留理男著、光文社文庫、1985.04.20

  • インドネシアについて知りたい人の,入門篇・初心者篇ともいえる本です.

    二十年ほど前の本なので,その点には注意が必要.
    それにしても,インドネシアという国を形成する様々な条件は,
    本当に特徴的.

    国際交流基金の職員として,現地に滞在した筆者の眼をとおして,インドネシアの内側事情が新鮮に描かれています.
    勤務年数の大半を海外で過ごす,同機関の職員のかたがた.
    私にとっては,就活の時にアプライした機関でもあり,その内容はかなり興味を引くものでした.

    宗教,文化,習慣,言語,自然,都市,地方,開発問題,教育体制,政治体制・・・など
    おなじ東アジアの国ではあるけれど,知らないことが多いなあと感じます.

    インドネシアが独自に抱えている問題や,日本との共通する問題も,
    広く今後知られるようになれば,と思います.

    アジアにおけるどの国の人も,日本人と友好な関係を保つことができると思ってます.ですが同時に、
    おなじアジアの近い国であるからこそ,互い相反する感情も抱かせることができるポテンシャルを感じます.

    沖縄しかり,西洋国の支配をうけたことのある地域のその時代の人々は,その支配に抗する意識を潜在的に持ちながら,同時に西洋的な文化,西洋的な価値観に日常的に触れ,無意識的にどこかそれに慣れ親しんでいることがわかります.

    様々な視点を知って,自分の中で咀嚼し消化する大事さを感じます.
    昨今の日本人はもう少し謙虚になって,東南アジア国に学ぶ姿勢を身に付けるべきではないかなあ,という認識を,改めて深めました.


    (追記)
    ゴムの時間,ふむ.共感いたします.まったくそのとおりです.おもしろいですね.

  • 400430296x 220p 1999・11・5 10刷

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著者プロフィール

(おがわ・ただし)
1959年神戸市生まれ。跡見学園女子大学文学部教授、早稲田大学アジア研究所招聘研究員。1980-81年米国カンザス大学留学、1982年早稲田大学教育学部卒、2012 年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了、博士(学術)。1982-2017年国際交流基金勤務。この間、ニューデリー事務所長、東南アジア総局長(在ジャカルタ)、日米センター事務局長、企画部長等を歴任。2017年より現職。(専門)国際交流政策、現代東南・南アジア研究。

主な著書に、『インドネシア 多民族国家の模索』(岩波新書、1993年)、『ヒンドゥー・ナショナリズムの台頭 軋むインド』(NTT出版、2000年、毎日新聞社アジア調査会 アジア・太平洋賞特別賞)、『インド 多様性大国の最新事情』(角川選書、2001年)、『原理主義とは何か アメリカ、中東から日本まで』(講談社現代新書、2003年)、『テロと救済の原理主義』(新潮選書、2007年)、『戦後米国の沖縄文化戦略 琉球大学とミシガン・ミッション』(岩波書店、2012年)、『インドネシア イスラーム大国の変貌 躍進がもたらす新たな危機』(新潮選書、2016年)、『自分探しするアジアの国々 揺らぐ国民意識をネット動画から見る』(明石書店、2021年)、『逆襲する宗教 パンデミックと原理主義』(講談社選書メチエ、2023年)、『変容するインドネシア』(めこん、2023年)、『戦後文化外交の歴史 特殊法人国際交流基金 一九七二‐二〇〇三』(共編著、白水社、 2026年)など。

「2026年 『脱過激化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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