短歌をよむ (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
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レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303046

感想・レビュー・書評

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  • 第3章歌の別れ が興味深かった。
    私からみると俵万智さんも過去の人。歌人としてはどうなんだ?と新作を目にする度に思う。
    関川夏央氏の現代短歌そのこころみでも検証されており、短歌とは残酷な文学であると締めくくられていた。歌人は消費される。

  • #紀貫之 #和歌 やまとうたは、ひとのこころをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。 #返歌 短歌でも世の中原理幹にして事の枝葉をぶらさげてゆく #短歌 #俵万智

  • 短歌に興味があるが、なかなか自分で鑑賞、味わうには知識がない。この本はそんな私のための(!?)短歌入門書といってもよい。またこの本が最初に発行されたのは20年以上前、俵万智が第二歌集を出した後。まだ初々しい若い女性歌人のころだ。その文からは短歌への情熱がほとばしっている。
    この本は短歌の基本を素人の私達に優しく解説してくれている。また歌人がどのようにひとつの和歌を作っていくのか、ことばをどのように選んでいくのかよくわかる。
    短歌とは日本の「ことば」の多様性と豊富さを駆使して作っていくものだと感じた。

  • 「近年の父親像が崩壊してしまったあと、それにかわるべき父親像がまだないという実感、長寿時代を迎えて『青春』と並列するようなかたちの『中年』が模索されなければ生きにくくなったという思い、~。平和な時代を生きる代償である。」226頁

    「ところで、なぜ上手Aが下手Bのはじまりなのか。それはたぶん、技術的に力がつきはじめると、充分な心の葛藤のないまま、言葉が簡単に出てきてしまうからではないかと思う。」238頁

  • わかったようで結局わかってなかった枕詞、序詞。目から鱗が落ちた思いで読めた。
    あと、万智さんの短歌のいくつかがどういう過程を経て完成されたかも載っていて、それがまた面白かった。

  • (「BOOK」データベースより)amazon
    多くの人の心にさわやかな風を送りつづける俵万智が贈る清新な短歌論。古典和歌から現代短歌まで、千年を越える伝統をもつ豊かな世界を「読む」愉しさとは?心のゆらぎを感じてから短歌に「詠む」までのプロセスは?二つの「よむ」行為を通じて、自分自身を見つめ直し、現代短歌の課題をさぐり、第三歌集に向けての新たな飛躍を試みる。

  • 3.7

  • 以下引用。

     短歌にするということは、非常に主観的な感情を、一度客観の網にくぐらせるということである。(p.9)

     長編小説にはならなくても、確かに私たちの心を揺さぶってくれる小さな感動が、日常の中にはある。そういったミニサイズの感動にまで、伸縮自在に対応できるのが、短歌なのだ。(p.10)

     以前、詩人の谷川俊太郎さんにお目にかかったとき、こんなことを言われた。
     「あなたは、現代詩の敵です」
     やさしい表情からこぼれた厳しい言葉に、私は一瞬、きょとん。
     「いかにして定形から自由になるか、新しい表現の形をつくりあげるか、ということを、現代詩は試みてきました。伝統的な定形を否定するところから、ぼくらは出発しているのです。だから、あなたは敵です」(p.14~15)

     「この時代、歌は耳から入ってくるものでした。枕詞が生まれた背景には、そのことが深く関わっています。つまり『たらーちねーのォ』ときたら、聞いているほうは『おっ、次には母がくるな』と心を構える。『あしーびきーのォ』と読まれるあいだに、頭のなかで山を思い描く。歌を受けとる側に、そんな時間を与える働きが、枕詞にはあったのです」(p.56)

     「比喩が安易でないか」「言い古された表現ではないか」「背伸びして難しい言葉をつかっていないか」「感動のモトがちゃんと伝わっているか(嬉しい、を百回くりかえしても、なぜ嬉しいのかは伝わらない)」「リズムがぎくしゃくしていないか」「もっとクローズアップできないか、あるいは、もう少し距離をおいたほうがよくないか」「自分らしくない言葉遣いをしていないか」「隠していることはないか」「カッコつけていないか」……などなど、次第に自分なりの基準ができてくる。そうすると、推敲の余地はいくらでも生まれてくる。(p.102~103)

     「心か言葉か」このキーワードを持って『歌よみに与ふる書』を読んでいくと、時には小言めき、時にはヒステリックな文章が、実にスッキリ見えてくる。なんだか難しいことが書いてあるなあと思ったら、すぐにこのキーワードを出すとよい。(p.228)

  • <閲覧スタッフより>
    先人たちのうたを読み、自分でも詠んでみる。「読む」と「詠む」という二重の楽しさを味わう秘訣を現代歌人のパイオニア・俵万智さんから学ぼう!古典から自身の現代詩歌まで多様な作品を示しながら短歌の可能性やチカラを紹介します。
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    所在番号:新書||911.1||タワ
    資料番号:10060797
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  • 何冊かの短歌の入門書を読みました。わたしも歌を詠みたくなったので。
    でも、一番良かったのが、この本。タイトルは「短歌をよむ」
    あえて「よむ」とひらがなにしてあるのには訳があります。詠むと読む。この二つの意味を両方とも伝えたかったのですよね。
    実際、歌を詠んでみて、作品がひとり歩きを始めるなぁと感じました。つまり歌はひとたび自分の手を離れてしまうと読み手のものなのですよね。読んだ人の心の中でいろいろな思いが生まれます。芸術作品とは、短歌であれ、小説であれ、絵画であれ、音楽であれ、すべて受け取る人のものなのですね。
    つまり歌を詠むということは読むということも大切になってくるわけです。そうしたことを、この本から教えられました。

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