- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004303176
作品紹介・あらすじ
湾岸戦争以来にわかに注目を浴びる国連。だがその実、日本が国連で何をしてきたのかは、あまり知られていない。米国の国連批判と国連利用、「国連中心主義」の虚実、軍縮・PKO・人権問題への日本の対応、国連改革論と常任理事国入りなど、ホットなテーマに即して検証する。これからの国連と日本のゆくえを考えるために必読の書。
感想・レビュー・書評
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第一章 国連総会で揺れる米国の姿勢
賛成率が10%だった米国
米国をなぞる日本
米国の国連利用はなぜ可能になったか
第二章 「国連中心主義」の本音と建前
なぜ「連合国」が「国際連合」と訳されたのか
冷戦の一コマとしての国連加盟
加盟促進のためのアジア・グループ入り
安保条約改定の便法として
打ち捨てられる国連中心主義
日本外交の本音と建前
第三章 「平和国家」日本の実像
反核日本から反・反核日本へ
なぜ日本は核軍縮に反対したか
非核地帯への矛盾した対応
対米関係の取引材料として
第四章 PKOの軍事化と日本
妥協措置としてのPKOの限界
経費負担を渋り、PKOを押さえつける日本
文民利用を妨害し軍事化を進める日本
PKO協力法の裏で行っていたこと
「平和への課題」が出される前に成立を
「平和への課題」はどこが問題か
第五章 人権問題、紛争解決と日本
植民地独立──日本は安保理で何をしているのか
国内の紛争に対しても日本は何もしない
開発途上国の人権問題を押さえ込む日本
国内への姿勢も後向き
第六章 何のための国連改革か
国連改革とは何か
日本はなぜ「国連行軍」を推進したか
これで財政貢献といえるか
苦戦続きの安保理選挙
日本はなぜ安保理に多選できたのか
常任理事国になって何をするのか
引用文献一覧
(斎藤鎮男の著作物からの引用が多い)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4-00-430317-6 238p 1994・1・20 1刷
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国連が何をしているのか、日本の役割、アメリカのポジションなど、知っておくべきことが多い。