文章の書き方 (岩波新書)

著者 :
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レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303282

感想・レビュー・書評

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  • 文は心である。
    響きました。
    この境地に達するまでにどれほどの推敲を重ねてこられたのか。
    全く無駄がなく、余計な贅肉が削ぎ落とされてよりスマートに伝わる。
    言いたいこと、伝えたいことは大体は一文で事足りる。
    その一文に何を修飾させていくのか。
    色んな本の抜粋を例に挙げながら進んでいったので、新たな本との出会いもあり楽しかった。
    読むの時間かかったけど。

  • [ 内容 ]
    わかりやすい文章を書くためには、何に気をつけたらよいか。
    日頃から心がけるべきことは何なのか。
    『朝日新聞』のコラム「天声人語」の元筆者が、福沢諭吉から沢木耕太郎にいたる様々な名文を引きながら「文は心である」ことを強調するとともに、読む人の側に立つこと、細部へのこだわり、先入観の恐ろしさ等のポイントをていねいに説く。

    [ 目次 ]
    1 “広場無欲感”の巻―素材の発見(広い円―書くための準備は 現場―見て、見て、見る 無心―先入観の恐ろしさ 意欲―胸からあふれるものを 感覚―感じたことの表現法)
    2 “平均遊具品”の巻―文章の基本(平明(わかりやすさの秘密 読む人の側に立つ) 均衡(文章の後ろ姿 社会の後ろ姿) 遊び―異質なものとの出あい 身体性―細部へのこだわりを 品格―ものごとを見つめるゆとり)
    3 “整正新選流”の巻―表現の工夫(整える―気をつけたい六つのこと 正確―終着駅のない旅 新鮮―避けたい紋切型の表現 選ぶ―余計なものをそぎおとす 流れ―書き出しから結びまで)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ずいぶん昔の本が出てきた。大学生の頃に買ったのかな。著者の文章論。
    文章を書く前に:広い円,現場,無心,意欲,感覚
    文章を書く基本:平明,均衡,遊び,具体性,品格
    文章表現の工夫:整える,正確,新鮮,選ぶ,流れ

  • キチンと「書くこと」に向き合う本。
    小手先じゃない、本質から、だけども整理されていてとても分かりやすい。さすがだな~と思った。
    いろいろ肝に銘じよう。

  • ものを書く本質がつまっていた。

  • 動詞を大切にする
    おのまべとを大切にする
    漢字とカナの割合も重要

    横田さんがずっと潜伏していた洞窟からはコンクリート製のアパートや給水塔が見えた。完全なジャングルではなく、すぐそこまで文明社会がきていた。

  • 優しい語り口調で、読みやすい本でした。小手先のテクニックではなく、普段からどの様に情報を蓄積し書き表していくべきか、心構えを教えてくれます。文章が丁寧で配慮を感じ、どこか癒される本でもあります。

  •  振濃和男著『文章の書き方』という本を読んだ。
     この本を選んだ理由は私自身が「文章を書く」という行為を趣味として、また高めたい技術のひとつとして見ているからである。
     内容は、題名とおり文章の書き方について書かれたものである。ただ、決して上から目線ではない。振濃氏の物腰柔らかな文体と、文章にまつわる彼の体験談を交えて穏やかに説明が展開されている。
     物書きの職に就きたいのならば、一日に一度は必ず完結した文を書かなければならないという。それは例えば日記である。しかし日記と言ってもその日一日にあった出来事すべてを事細かに書かなければならないわけではない。その日食べたものでもいい。書く本人が面白いと思った出来事でもいいし、ほんの少しくすりときた小話でも構わない。とにかく何かひとつ書きあげること。そしてそれを毎日繰り返すこと。そうやって文を書く腕を鍛えていくのだ。
     また、長い文章を書くとなれば下地、あるいは土台は大きく、また頑強でなければならない。例えば小説家が長編小説を書く際、相当の資料とメモを用意するという。

     ここで本文からある一部を引用させていただく。

    「『ティファニーで朝食を』を書いたトルーマン・カポーティは、長編『冷血』を書くのに、六年もかかって資料を集め、整理したそうです。犯人の足跡を追い、関係者の話を聞き、集めた資料はノートブック六千ページにもおよんだ、と聞いています。」
     長編とはいえ、ひとつの物語を書く下準備に費やされた期間がなんと六年である。六年あれば、乳飲み子が二足で歩けるし物を話せるようにもなる。主題が長大になれば、下地も膨大なものになるのだ。

     今回この『文章の書き方』を読んで改めて思ったことは、文章を書くという行為には大抵それ以前に文章を読むという行為を行わなければならないということだ。先のほうで「長い文章は相当の下地を要する」と述べたが、その下地を用意する過程で数えきれないほど多くの文章を読まなければならない。これは、例え当人が望んでしている行為だとしても決して気楽な作業ではない。己の脳にあらゆる知識、思考、感情を詰め込まなければならないのだから。
     さらに取り入れたそれらを自分なりに料理して整理し、自分自身の文に書き起こしていくのだ。脳と体力を著しく酷使する作業である。
     文字とは、かつて人間が作り出した古い思考のひとつだ。
     それを自在に操って文章を作る。物書きたちはそれを売って生活している。深く考えてみると、狂気のような話である。(妹 20150105)

  • やはり、毎日たくさんの人に読まれる文章を書くことを仕事としていた人が書く本というのは、これほど読みやすいものなのかという印象。20年前の本であるがまったく色褪せない。

    「文章を人さまに見せることは、己自身の心の営みをさらけだすことでもあります。恥ずかしながら、という気持ちからぬけきれません。」という表現にも人となりがよく表れていると感じられた。

    近頃、テレビを全く見なくなったが、出演者の言葉遣いが極めてひどいと感じることが多くなったからでもある。「よくそれで平気で人前で話すことができるな、恥ずかしくないのか」と感じることが多くなったときにこの本に出会うことができたのは幸運でした。

  • 4とは言わないまでも、3より上?

    肝に銘じておきたい事柄をいくつか学んだ。
    あとは書きつづけ読み続けるしかない。

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