蓮如―聖俗具有の人間像 (岩波新書)

著者 : 五木寛之
  • 岩波書店 (1994年7月20日発売)
3.13
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  • レビュー :15
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303435

蓮如―聖俗具有の人間像 (岩波新書)の感想・レビュー・書評

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  • 蓮如の教えではなく、人間性についてスポットを当ててた一冊。教えに対すしては、知っている前提?
    戦国大名と対峙した一向宗の歴史と背景も知ることができる。

  • 新書文庫

  • “人間の一生に完全な整合性を求めるような人間観は、大事なものを見逃す事になる。” 小一時間で読み終えられるボリューム感で辿る、蓮如の波乱の生涯。 本意・不本意に関わらず祭り上げられ、まさしく聖俗両面。 紹介されていた参考文献も読んで、多面的に知りたい欲求に駆られる

  • 浄土真宗中興の祖である蓮如の生涯と思想を、わかりやすく解説しています。

    著者は、親鸞と蓮如を比較して、前者が自己の「苦悩」を出発点として、純粋な信仰の思想を徹底させたのに対して、後者は現世に生きる人びとの「悲苦」を出発点として、情緒的なもののなかに信仰を求めたと語っています。「苦悩」は一人の人間のものであり、「悲苦」は多くの人間の関係から生じるといいます。そして、どろどろした俗世間の真っ只中に、体ごと飛び込んでいった人物として、蓮如の泥臭い魅力を賞賛しています。

  • 親鸞の事はけっこう知ってるのに、蓮如の事は全然知らなかったのもあって面白かったしためになった。

    が、けっこう忘れてしまったから、もう一度読まないと、、、(汗)ww

  • 時に海を見よ にて引用
    ともに泣く、弱者の支店

  • 本願寺の中興の祖として知られる蓮如。
    僕はやり手の経営者タイプだと思っていたのだが
    この本からは全く違う蓮如のイメージが浮かんでくる。
    それは、母がいやしき身分のため差別され、40歳を過ぎるまで部屋住みで困窮を極めた苦労人としての姿。
    彼の布教活動が広く民衆に受け入れられたのは、長い貧困生活の経験が大きいのかもしれない。
    時は乱世。ここに書かれた飢饉の話を読むだけでも恐ろしい時代だったのだと感じる。生き地獄のような世の中で、人々の求める救い。そこに1つの答えを与えたのが蓮如の教えだった。
    蓮如は、被差別の人々にも優しかった。
    そして自ら創りあげた組織が自分で制御仕切れない「怪物」となってしまったのを嘆いた。
    彼は決してやり手の経営者ではなく、人間らしい弱さを持った人物だった。

  • 宗教思想家
     最澄(767~822)
     空海(774~835)
     法然(1133~1212)
     栄西(1141~1215)
     親鸞(1173~1262)
     日蓮(1222~1282)
     一遍(1239~1289)
     蓮如(1415~1499)
    おつとめ(正信偈、和讃)

  • 今年最後の一冊。
    蓮如の偉大なエネルギーに対する著者のオマージュ。
    親鸞のストイックさに対し、蓮如の徹底した俗への寄り添い方は、農民層や商人など、日陰を生きてきた人たちに、大きな感動をもたらしたに違いない。
    生まれ育った本願寺を40歳を過ぎて捨て、野に生き、政争や飢饉、門徒同士の対立など時代に流されながらも、親鸞の教えを必死に広め続けようとする、蓮如の奮闘ぶりとひたむきさに感動です。

  • 適当に手に取ったこの一冊・・・
    読み終えての第一印象・・・  蓮如子供作りすぎだろ・・・
    そしてその馬力・・・80歳以上で子をもうけるって・・・

    仏教に携わった古人のなかにもこんな人がいたんだなあ。
    なんとなく仏教のイメージだと座禅組んだり、お経聞いたり・・・
    そんなおカタイイメージは蓮如には抱かない。
    それは彼の説法を音読した時に解った。文体は易しいというかいささか稚拙な気がしたが、声に出し読んでみると何ともリズムがよく、説教をしているという感覚ではなく、落語をしている感覚に近いと思った(説教も落語もした事ねえけど)。
    たしかに本筋は親鸞の教えを正確に伝えるということであろうが、こういった面からも親鸞とは対称的に「伝道者」という言葉が本書からは浮かぶ。

    琵琶湖だの北陸、吉崎だのの土地の由緒が知れて知識が増えたよ蓮如。
    といった感じで呟いてくれたらなんとなく返事が返ってきそうな人だ。
    蓮如がツイッターしたらどうなんのかな?

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