トウ小平の遺産―離心・流動の中国 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303763

作品紹介・あらすじ

発火する経済。地方政府の暴走。都市に向かう民衆の奔流。現在の混乱は、改革・開放路線の必然なのか。一九七八年以来一六年間の「総設計師」〓@68B0@小平。その「思想」の何が、どのような現実を中国にもたらしたのか。「〓@68B0@以後」をめぐり、種々の憶測が飛びかうなか、北京特派員・香港支局長の経験に基づき、中国のを報告し、明日をよむ。

感想・レビュー・書評

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  • 【内容】

    発火する経済。地方政府の暴走。都市に向かう民衆の奔流。

    現在の混乱は、改革・開放路線の必然なのか。

    一九七八年以来一六年間の「総設計師」鄧小平。

    その「思想」の何が、どのような現実を中国にもたらしたのか。

    「鄧以後」をめぐり、種々の憶測が飛びかうなか、北京特派員・香港支局長の経験に基づき、中国の〈いま〉を報告し、明日をよむ。

    (以上、アマゾンより引用)



    【感想】

    今の中国は名実ともに経済大国になりつつあるが、なぜそうなったのか、そしてどういう歴史があったのかを解説する本。

    ただ刊行は1995年なので、内容は古い。

    ただ鄧小平がどのように権力を掌握し、どのような政策を行ったのかは分かるので、多少なりとも役立つのではないだろうか。

    過去を知るというのも、悪いことではない。

    今の中国共産党の党是の一つである、「鄧小平理論」というのがあり、正しく鄧小平が作ったものである。

    ただ理論と云っても非常に場当たり的であり、理論と呼べるほどのものではない(毛沢東思想も、体系的ではないのだが)。

    ただ、「社会主義であろうと資本主義であろうと、生産力を上げるという点では矛盾していないので、社会主義が市場を活用しても問題はない。計画だろうと市場であろうと、方法である。」というなんともアクロバットな発想が鄧小平の思想である。

    この本の中で著者は、「中国共産党の求心力と指導力は低下している。」と述べている。

    今の主席の胡錦濤は「リベラリスト」と目されていたが、地味に強権的な側面ものぞかせている。

    これは、著者の予測が当たっているのだろうか。

    著者が今の中国をどう思っているのか、知りたいところである。

  • 今の中国は名実ともに経済大国になりつつあるが、なぜそうなったのか、そしてどういう歴史があったのかを解説する本。
    ただ刊行は1995年なので、内容は古い。ただ?小平がどのように権力を掌握し、どのような政策を行ったのかは分かるので、多少なりとも役立つのではないだろうか。
    過去を知るというのも、悪いことではない。

    今の中国共産党の党是の一つである、「?小平理論」というのがあり、正しく?小平が作ったものである。ただ理論と云っても非常に場当たり的であり、理論と呼べるほどのものではない(毛沢東思想も、体系的ではないのだが)。
    ただ、「社会主義であろうと資本主義であろうと、生産力を上げるという点では矛盾していないので、社会主義が市場を活用しても問題はない。計画だろうと市場であろうと、方法である。」というなんともアクロバットな発想が?小平の思想である。

    この本の中で著者は、「中国共産党の求心力と指導力は低下している。」と述べている。今の主席の胡錦濤は「リベラリスト」と目されていたが、地味に強権的な側面ものぞかせている。これは、著者の予測が当たっているのだろうか。
    著者が今の中国をどう思っているのか、知りたいところである。

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著者プロフィール

東京外国語大学中国語科卒業 ラジオ東京入社 北京・香港支局長 神奈川大学教授

「2015年 『勝った中国・負けた日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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