中世に生きる女たち (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303770

感想・レビュー・書評

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  • 1995年刊。著者は大阪外国語大学教授。◆日本中世の女性で即座に脳裏に浮かぶ北条政子、日野富子、北政所(寧々)。かかる小説・ドラマで著名な人物だけでなく、知る人ぞ知る後深草院二条(あの「とはずがたり」著者)や阿野康子(後醍醐寵愛の女房)といった史上に残った人物。あるいは、尼僧や女商人というような無名の人々のありようを文献・絵画の史料解析を通じて行っていく書。背景に存するのは、中世における「家」の在り方。現代や明治期と異質なのは勿論、江戸期とも大きく異なる。当然、そこでの女性の立場や役割も中世特有のものだ。
    換言すれば、私的な家政と連続性の有する公的機能。その家政の軸に女性がいたということであり、日野富子に典型が見えると言えそうだ。◆ただかような著名人は、色々なところで語られるし、正直今更の感なしとしないが、かような機会の少ない尼僧(神仏習合の影響で、神社の巫女と重畳されつつ時代相)と、中世寺院の役割が、希少かつ本書の特徴を表しているだろう。◇しかし、その点について、酒造りのみならず、もう少し深く切り込んで欲しかった。特に、中世寺院の役割を詳述したものが読みたかったんだよなぁ……。

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