ダルマの民俗学 陰陽五行から解く (岩波新書 新赤版 378)

  • 岩波書店 (1995年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784004303787

みんなの感想まとめ

日本各地や世界の達磨にまつわる伝説や信仰を探求しつつ、陰陽五行思想の深い解説が展開される本です。特に、達磨が正月の縁起物としてどのように位置づけられるのか、五行の理論を通じて新たな視点が得られます。赤...

感想・レビュー・書評

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  • 日本各地、あるいは世界中の?達磨に関する伝説や信仰、表象が渉猟されている本なのかなあ、と思って読み始めた。
    そういう要素もあるのだが、陰陽五行思想の解説が半分を占める。

    ダルマがなぜ正月の縁起物になるのか。
    こんなことが、五行を関わらせると見えてくる。
    ダルマは火の色である赤で塗られている。
    ぎょろりとした目は、「五事」のうち、「視」の形象で、これは五行の「火」に重ねられる。
    「木」の季節である春に、「金」気を滅する「火」を配置することで扶けるという理屈なのだそうだ。

    正月の宮中行事、白馬節会も、同様に解釈できるという。
    白は金、馬は火だそうで、「火剋金」を内在するため、呪物になるのだそうだ。

    目から鱗の感覚だった。

  • 達磨と陰陽五行に纏わる話。

    インドの高僧として坐禅の功を積み禅宗の開祖となった達磨大師。この人がダルマなんだ。

    混沌(カオス)の中から、陽の気が上がり天。その後、重く濁った隠が下降し、地となる。陰陽は互いに出会ってぶつかる習性、これは万物にも共通。

    十二支は、後漢(25−220)の『論考』で初めて見れる。動物がアイコンではあるが、植物の発生、伏蔵。繁栄の輪廻。古代で当時発見されていた、木火土金水のうち、
    木が最も尊いとされていた。

    木気は青、火は赤、土は黄。

    東は木、南は火、中央は金、北は水
    太陽は東から登る。

    春は木、夏は火、秋は金、

    五気のうち、生命があるのが木。
    酸は木に還元。火は苦、土は甘、

    総評するような持ち合わせの事前知識は全くありませんでした。新書を読むときは自分の知っている内容が含まれていることが多い。この本は友人から頂いたもので、これを読み進めていた友人に敬意を評する。陰陽・五行、どちらの成り立ち?も知れてよかった。

  • 五行思想に興味があったので手に取った。十二支や還暦、土用の知識が深まって楽しい

  • ふむ

  • はじめての陰陽五行◆達磨大師とダルマ◆ダルマのある風景◆ダルマはなぜ赤い◆ダルマさんが転んだ◆ダルマさん、にらめっこしましょ◆ダルマさん笑っちゃだめよ◆ダルマさんの仲間

  • インドの達磨大師から日本のだるま人形から横丁のだるまさんが転んだまでを陰陽五行から読み解く。私たちの歳時や生活の深層のひだのひだの中に染み入る中国古代哲学の足跡を追う。面白い!

  • 最初は陰陽五行の話ばかりで、それはそれで面白いんだけど達磨はどこ行っちゃった?おーい?と思っていたら、中盤以降、ダルマがなぜあのような姿・扱い方になっていったのかが、その陰陽五行の思想を駆使した推論を用いて述べられており、本格推理小説ばりの知的興奮を与えてくれる。
    民俗学ってミステリ的だなあ、という意を強くした。ちょっとまあ、無駄な記述も多い印象なのが玉にキズ。

  • 中野美代子先生の「西遊記」訳注、「西遊記―トリック・ワールド探訪」、「西遊記の秘密―タオと煉丹術のシンボリズム 」などを読みかじり、陰陽五行について知りたくなったため購入。

    後半こじつけっぽいところもありましたが、取り上げている「ダルマ」が馴染み深いものとあって、楽しく読み進めることができました。

    易や五行の法則を使って、昔の人々が祭りや行事をどう組み立ててきたか、もっと知りたくなりました。

  • [ 内容 ]
    固く結ばれた口、二つの巨大な目…。
    赤いダルマは縁起物として正月の市で売られ、選挙事務所にもおかれている。
    なぜ、これほどまで人びとのなかに生き続けているのか。
    各地のダルマ信仰を紹介しつつ、先人たちが生活のよりどころとしていた陰陽五行の世界観により、その謎を探る。
    身近なモノを通して易・五行の世界へ誘うユニークな書。

    [ 目次 ]
    はじめての陰陽五行
    達磨大師とダルマ
    ダルマのある風景
    ダルマはなぜ赤い
    ダルマさんが転んだ
    ダルマさん、にらめっこしましょ
    ダルマさん笑っちゃだめよ
    ダルマさんの仲間

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

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著者プロフィール

吉野 裕子(よしの・ひろこ) 1916年東京に生まれる。1934年女子学習院、1954年津田塾大学、各卒。 1975~87年学習院女子短期大学非常勤講師。 1977年『陰陽五行思想からみた日本の祭』によって東京教育大学から文学博士の学位を授与される。 2008年没。 著書:『扇』(初刊1970年、再刊1984年、人文書院)、『隠された神々』(初刊1975年、再刊1992年、人文書院)、『陰陽五行思想からみた日本の祭』( 初刊1978年 再刊2000年、人文書院)、『五行循環』(人文書院、1992年)『十二支』(人文書院、1994年)、『ダルマの民俗学』(岩波新書、1995年)、『陰陽五行と日本の天皇』(人文書院、1998年) 、『易・五行と源氏の世界』(人文書院、1999年)、『古代日本の女性天皇』(人文書院 2005年)『吉野裕子全集』(全12巻、人文書院、2007~2008)など。

「2021年 『十二支 新版 易・五行と日本の民俗』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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