韓国併合 (岩波新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303886

感想・レビュー・書評

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  • 朝鮮植民地化の全過程についてみる通史。
    各国の思惑についてもわかりやすく記述されている。
    筆者である海野氏は韓国併合は形式的適法性=国際法上合法であるという見解を示しているが、同時に、合法であることは植民地支配が正当であるということを意味するわけではないと述べている。
    これは当時の国際法、国際慣習に照らして出されたものである。
    加えて、筆者は問題の本質は合法性の如何ではなく、日本と日本人の隣国に対する道義的な問題ではないかと述べている。
    日韓問題になると妄言を並べる日本人が多くいることに危惧の念を抱いており、海野氏の意見に対しわたしも賛同する。

  • 韓国の開国から併合までの歴史は大変ややこしい。でもこの時代は、北朝鮮という、虐待を受けた末に引き籠りになってモンスター化した奇形国家の幼児期なので、そういう意味でも重要だと思う。私は丸暗記したい本…

  • これ一冊読むだけでも「朝鮮は“植民地”ではなかった」「大韓帝国自ら併合を求めた」という愛国保守な人達の言説が嘘だということがよくわかる.そして朝鮮に日本がどれほど酷いことをしたのかということも.韓国に恨まれこそすれ韓国を恨む(朝鮮民主主義人民共和国の場合はそうばかりでもないが)道理などどこにもない.しかしながら当時から変わらず日本人の朝鮮人蔑視がなんら変化がないのが悲しい.

  • 韓国・朝鮮の植民地化経緯については、『韓国から願い出たから保護してやった』的なネトウヨ理論か、『違法なやり方で暴虐の限りを尽くした』と言う"進歩的"な面々の両極端の言説しか聞かれない。ファクトはどうなのかを知るために本書を手にとってみた。

    日本政府は明治初期から韓半島での利権獲得に向けて一貫した政策を採っており、それを実現するための手法も国際法を逸脱しないよう周到に練られてはいるものの、おおよそ騙しと脅しによるものであることを知った。

    とは言え、現代の常識や倫理観で当時のやり方を批判するのは卑怯な態度だ。当時大国と言われる国々はもっとあからさまなやり方で他国の主権を侵害していたのだ。だから韓国人が今頃謝罪を要求するのも少し違うと思う。過去自分達の国力や統治能力が世界平均から著しく劣後しており、そういう国は強国に力で蹂躙されるのが当たり前の世界だったのだから。

    このような歴史は日本の学校では絶対に教えてくれないが、近現代のアジア史を独立させて高校の必須科目にした方が良いと思う。50年近く生きてきて、初めて知る事実ばかりだ。

  • 明治維新から明治43年の韓国併合までの道のりを丹念に描いた作品です。
    日本、清、ロシアの三国の帝国主義的野心の中で、独自の軍事力を持たず、古い儒教的な考え方に拘泥され右往左往する朝鮮の姿が、主に日朝関係を中心に描かれます。
    清の支配を排除するために、朝鮮の独立を名目に日清戦争を戦い、ロシアの支配を排除するために、再び朝鮮の独立を名目に日露戦争を戦う。そして両戦争の中で朝鮮を実質支配していく日本。そして、保護国化、併合と突き進みます。
    ただし、その道の中には日本国内でも様々な意見の対立が存在し、朝鮮内でも様々な勢力のぶつかり合いが起こります。義兵蜂起も頻発し日本を悩ませます。
    そして総仕上げが併合。筆者はこの併合が、道義的な問題があるものの、合法的に行われたと主張します。
    全体的には、事実を丹念に追っており冷静な筆致です。
    伊藤博文が当初は併合に反対していたとか、知らないことも多くてためになります。

  • (欲しい!/新書)

  • 論理飛躍・推論が多すぎるし、一方韓国の立場を
    代弁すべき。

  • (2000.03.04読了)( 1998.05.10購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    江華島事件を口実に朝鮮の開国に成功した日本は、清国との角逐や欧米列強との利害調整をくり返しつつ、日清・日露戦争をへて、一九一〇年、韓国を「併合」する。それは同時に、朝鮮政府・人民の粘り強い抵抗を排除する過程であり、苛酷な弾圧の歴史でもあった。朝鮮植民地化の全過程を、最新の研究成果にもとづいて叙述する待望の通史。

    ☆韓国・朝鮮に関する本(既読)
    「朝鮮史」梶村秀樹著、講談社現代新書、1977.10.20
    「古代朝鮮史」井上秀雄著、日本放送出版協会、1988.04.01
    「韓国の古代文化」韓炳三著、日本放送出版協会、1995.04.01
    「韓国からの通信」T.K生著、岩波新書、1974.08.20
    「続・韓国からの通信」T.K生著、岩波新書、1975.07.21
    「第三・韓国からの通信」T.K生著、岩波新書、1977.10.20
    「軍政と受難」T.K.生著、 岩波新書、1980.09.22
    「韓国」渡辺利夫著、講談社現代新書、1986.10.20
    「韓国の挑戦」日本経済新聞社編、日本経済新聞社、1988.10.24
    「韓国の族閥・軍閥・財閥」池東旭著、中公新書、1997.03.25

  • 韓国併合について知りたくて読書。

    たまにはこんな論調の本も勉強となる。95年当時なら極々標準的な日韓併合史だと思う。巻末の参考文献が豊富なので読書の幅を拡げるときに便利。

    読書時間:約45分

  • [ 内容 ]
    江華島事件を口実に朝鮮の開国に成功した日本は、清国との角逐や欧米列強との利害調整をくり返しつつ、日清・日露戦争をへて、1910年、韓国を「併合」する。
    それは同時に、朝鮮政府・人民の粘り強い抵抗を排除する過程であり、苛酷な弾圧の歴史でもあった。
    朝鮮植民地化の全過程を、最新の研究成果にもとづいて叙述する待望の通史。

    [ 目次 ]
    第1章 朝鮮の開国
    第2章 「軍乱」とクーデター
    第3章 日清戦争前後
    第4章 日露戦争下の韓国侵略
    第5章 保護国化をめぐる葛藤
    第6章 韓国併合への道

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