科学技術の戦後史 (岩波新書 新赤版 (395))

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  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303954

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  • 1995年刊。著者は神奈川大学経営学部教授。◆日本の戦後の科学技術の展開を4つの時期{①占領期(~52)、②高度成長(~60年代)、③科学への懐疑(70年代)、④日本型完成(80年代~)}に区分けし、各々の特徴を解説。◆軍事=科学であった戦前への科学者の感情的忌避でスタートした戦後。その後、科学への信頼から懐疑(公害・石油ショック)へ展開していったが、日本の国力増大に伴いキャッチアップ型(戦前は欧州、戦後は米国)からの変容が現代、とまとめ得ようか。◇軍事≒科学と言いうる中、その距離感の重要性も感得可能。

  • 戦後日本の科学技術史を、「起」(1950年代まで)「承」(1960年代)「転」(1970年代)「結」(1980年代以降)の4つの時期に区分して、解説しています。

    連合国の占領下で戦後の科学技術の再スタートをおこなった日本は、朝鮮戦争の軍需を契機に新たな発展を迎え、その後国の主導のもとで民需に基づく高度成長の波に乗ります。しかし、学生運動による研究機関としての大学の問いなおしや環境問題、オイル・ショックなどの危機に襲われ、その後の日本は産業界の空洞化や国際的な研究協力などの新しい問題に直面することになります。

    科学史と大学史の2つの分野にまたがる歴史が手際よく整理されており、興味深く読むことができました。

  • 理系のおかれる環境について。
    国家の発展とともに理系離れは進行し、技術開発分野での人材不足、国際化は欧米諸国と同じ流れだとの事。
    技術開発力は労働生産性向上のキーなので理系的なフィールドを盛り上げていく必要があるが、これからの理系分野発展のためには国際化が避けられない?

  • 中山茂さんの本は、何冊か読みました。
    新書で読めるのは嬉しいです。

    科学技術の戦後史は、いくつかの立場によって見え方が違うかもしれません。
    アメリカから見るか、中国、韓国から見るか。
    日本の中でも、政府から見るか、財界から見るか。
    本書は一つの見え方を教えてくれます。

  • [ 内容 ]
    日本の敗戦は科学技術者たちに虚脱感をもたらすと同時に世界の第一線への窓を開け放った。
    そして占領下での民主主義的科学育成の夢が挫折した後、ひたすら市場向けに徹して発展してきた日本の科学技術は、高度成長、石油ショックなどを経て、冷戦後の現在どこに行こうとしているのか。
    新資料をおり込み、この半世紀を物語りつつ今後を展望。

    [ 目次 ]


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  • 4004303958 198p 1995・6・20 1刷

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著者プロフィール

1928年兵庫県生まれ。東京大学理学部卒。専門は天文学、科学史。神奈川大学名誉教授。おもな著書に『占星術』『天の科学史』『野口英世』『帝国大学の誕生』『科学技術の戦後史』など。パラダイム論を日本に紹介したことで知られ、訳書にトーマス・クーン『科学革命の構造』、モリス・クライン『数学の歴史』などがある。

「2013年 『パラダイムと科学革命の歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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