神戸発阪神大震災以後 (岩波新書 新赤版 (397))

著者 : 酒井道雄
  • 岩波書店 (1995年6月20日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004303978

神戸発阪神大震災以後 (岩波新書 新赤版 (397))の感想・レビュー・書評

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  •  まあ岩波新書であるから、どうしても主張が左寄りになりがちではあるが、とある身体障害者が、いわゆる健常者にとって不便を極めた震災直後の生活を「障害者の日々の生活を経験したということを意味しないか」と話していたことが強く印象に残った。
     

  • <閲覧スタッフより>
    阪神・淡路大震災直後より執筆された震災以後の状況を「人権と民主主義」、「都市」というキーワードで照射しています。格差、生活水準とは、都市の役割に対する国と住民が求めものの違いなど、震災当時からの状況を分析しています。

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    所在記号:新書||369.3||サカ
    資料番号:20003295
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  • 東日本大震災前には購入していたが、読んでいなかった本。正直、建築方面からのまちづくりに関しての本だと勝手に思っていた。しかし内容はもっとリアルで、震災後たったの1、2ヶ月の現場からの声が刻まれている。買ってすぐ読まなかったことを後悔した。
    病院、ボランティア、外国人、障がい者、避難所などがどのような危機に面し、それらにどのように対応し、どのようなことに対応できずにいたかがわかる上、行政がそのような場合にどういうことをしてくれた/くれなかったかが生々しく描かれている。そのため、災害時だけでなく常日頃からの国民一人一人の意識の持ち方が非常に重要であることが訴えかけられている。

  • 神戸に住んで7年。あの震災がいかに神戸の人々の心に深く刻まれてるかを感じている。この書を読んでなおさら。

  • (2012.02.20読了)(2012.01.26購入)
    【東日本大震災関連・その57】
    阪神淡路大震災が発生したのは、1995年1月17日未明のことでした。この本のあとがきは、5月10日に書かれていますので、震災から3カ月後ぐらいの状況が記されていることになります。
    阪神淡路大震災に全く関心がなかったわけではないのですが、東日本大震災に比較すると関心の度合いは、雲泥の差が出てしまいました。この本を今頃になって読んでいるわけですから。
    読んでみると、東日本大震災と似ている部分もあり、違う部分もあります。
    阪神淡路大震災の際には、公園にテントを張って暮らすとか、車で暮らすとかが結構あったようなのですが、東日本大震災では、学校やお寺など、屋根のある建物での避難生活が多かったように思います。
    役所の対応に関しては、両者にあまり違いがなさそうです。ただ、阪神淡路大震災の場合は、兵庫県、神戸市、という特定の自治体が関わるだけですが、東日本大震災の場合は、岩手県、宮城県、福島県、等多くの自治体が関わっています。
    震災にかかわる多くの仕組みが、阪神淡路大震災の経験をもとに作られた面もあるので、今回有効に機能したものもあるし、見直す必要があるものも出てきているようです。
    東日本大震災からそろそろ1年になりますので、見直しを早急に進めていただきたいものと思います。(見直しが進んでいるものもあるようですが)

    この本の目次は以下の通りです。
    はじめに
    地域はもう一つの病棟―医療の現場から  道上圭子
    1.悲鳴のなか、自動車のライトで応急手術
    2.劣悪な避難所の生活環境
    3.ストレスと「がんばれ」キャンペーン
    4.震災が残したもの、教えたもの
    高齢者に居住、移転の自由は?  中村大蔵
    1.避難先での生活
    2.ヒューマンライン
    震災を生きる障害者  西脇創一
    1.倒壊した家の下で
    2.避難生活から、健常者が得られたこと
    検証・阪神大震災と「在日」社会  粉川大義
    1.震災と在日韓国・朝鮮人
    2.「在日」として生きる
    工場も家も失ったケミカル業界  門野隆弘
    1.途上国の追い上げ、円高、そして大震災
    2.再建の手掛かりを求めて
    3.政府は救済の責任を
    4.ケミカルの町々を襲った都市計画
    立ち上がる市民、自治会  酒井道雄
    1.救急・救命に効果を発揮した”地域文化”
    2.置き去りにされた避難所の住民たち
    3.「大規模開発」から「修復型まちづくり」へ
    4.震蕩体験から市政の抜本的改革へ
    地域が学校になだれ込んだ  有井基
    1.管理体制を維持し続けた学校、という存在
    2.震災から学んだ子どもたち
    3.環境の激変に耐える
    市民とボランティア  草地賢一
    1.震災時のボランティア
    2.行政とボランティア
    3.ボランタリズム
    神戸に文化を  島田誠
    1.六甲シンフォニーホールをめぐって
    2.震災からはじまったこと
    行政を変える―市民のまちづくりへ  中田作成
    1.阪神大震災は何を告げるか
    2.新たなまちづくりに向けて
    あとがき

    ●民医連(9頁)
    震災の四時間後、民医連(全日本民主医療機関連合会)加盟の姫路医療生協から医師、看護婦とともに医薬品が救急車で到着、直ちに活動を始めた。19日朝までの三日間だけでも、岡山、東京、大阪、和歌山、奈良、愛媛、富山などから約100人の支援者が医薬品、食料などを山積みして続々と駆け付けた。
    「いま医療にとって最も必要なのは水だ」と朝から晩まで水の確保を引き受けた医師、「小学生二人くらいなら預かって帰ります」と申し出てくださった山口の看護婦さん、「必要なことなら何でもやりましょう」と大便の詰まったトイレの掃除を引き受けてくれた人もあった。
    ●マスコミ(31頁)
    がれきの中でじっと救援を待つ。炊き出しに長蛇の列。それは被災者の事実の一端ではあるが、すべてではない。マスコミは画になるものを求め、非被災地の人びとはそれを要求しがちである。
    ●行政への提案・二月下旬(37頁)
    高齢者や障害者、体調を崩している人、幼児を抱えている家族には空き教室を開放すること、避難者の自活促進に学校給食設備の使用を認めること、電子レンジを配備すること、大型布団乾燥車を避難所にまわすこと、など。しかし、どれも日の目を見なかった。

    ◆阪神・淡路大震災
    「災害救援の文化を創る」野田正彰著、岩波ブックレット、1994.11.21
    「大震災復興への警鐘」内橋克人・鎌田慧著、岩波書店、1995.04.17
    「災害救援」野田正彰著、岩波新書、1995.07.20
    「わが街」野田正彰著、文芸春秋、1996.07.20
    「神戸震災日記」田中康夫著、新潮文庫、1997.01.01
    「ヘリはなぜ飛ばなかったか」小川和久著、文芸春秋、1998.01.10
    「復興の道なかばで」中井久夫著、みすず書房、2011.05.10
    「阪神・淡路大震災10年」柳田邦男著、岩波新書、2004.12.21

  • 配置場所:摂枚新書
    請求記号:369.31||S
    資料ID:59501030

  • [ 内容 ]
    一九九五年一月一七日。
    未曾有の地震が阪神地区を襲った。
    半年たった今、病院、老人ホーム、学校、「テント村」、それぞれの現場はどう変化しつつあるのか。
    震災後の自治会、ボランティアや在日外国人の新しい動きは……。
    自らも被災した執筆者たちは、物理的・精神的な葛藤のなかで、新たな「生活づくり」「まちづくり」を模索し、提示する。

    [ 目次 ]


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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 4004303974 239p 1995・6・20 1刷

  • 自分も阪神大震災のときに大阪にいたので直撃ではなかったが、すごい揺れだったらしく、この本を読んで阪神大震災の被害のすごさがわかった。

  • 1995年1月17日に阪神地区を襲った大地震の約半年後にまとめられた記録。
    東海沖地震もいずれあるはずの関東地区でも、人事ではない。有事に備えるために一読しておくとずいぶん参考になる。

    いや、仕事柄、必要かと思って読んだんですけどね。

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