韓国民主化への道 (岩波新書)

著者 :
制作 : 池 明観 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 27
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304128

作品紹介・あらすじ

日本の支配からの解放もつかの間、朝鮮戦争、南北分断のなかの国家建設。軍事政権の下、苦難の日々を隣人はどう耐え、いかにはね返したのか。日本はどうかかわったのか。朝鮮半島の風土から説き起こし、韓国の政治、経済、社会の現代史を、情感あふれる詩や、資料を織り込んで描く。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    日本の支配からの解放もつかの間、朝鮮戦争、南北分断のなかの国家建設。
    軍事政権の下、苦難の日々を隣人はどう耐え、いかにはね返したのか。
    日本はどうかかわったのか。
    朝鮮半島の風土から説き起こし、韓国の政治、経済、社会の現代史を、情感あふれる詩や、資料を織り込んで描く。

    [ 目次 ]
    序章 朝鮮、その山河と人びと
    第1章 分断された国
    第2章 軍部独裁の登場
    第3章 「十月維新」と民衆
    第4章 民主化への道
    第5章 漢江の奇蹟
    第6章 抵抗の風土、その伝統
    第7章 アリランの歌
    終章 東アジアのかけ橋

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    [ 参考となる書評 ]

  • 私は今まで、「パク・チョンヒは近代化を達成したから、ただの独裁者よりはマシなのではないか。」と少なからず思っていたが、これを読む限りではそうは思えなかった。労働者かカツカツの生活を強いられ、搾取された。日本では高度成長と共に国民の生活を向上することができたが、寧ろそれは特別な事例であり、日本が春闘や産別とはいえ労働組合が戦後改革で自由に行うことができたことが不可欠な要素であると痛感した。日韓台は今では兄弟国であるかのように扱われることも無くはないといえるだろうが、過去には軍事独裁政権であったことを活目すべきであるように思う。
    少なくとも、自由民主主義に対する意識は、絶対に韓国のほうが数段も上なのではないだろうか。

    また「東アジアが平和なときは朝鮮半島も平和」で、「朝鮮半島が荒れているときは東アジアも荒れている。」という言辞は、なるほどと思わせるものであった。朝鮮半島の歴史は苦難の歴史のようである。この本でも触れられている、「東アジア共同体」は、個人的にはかなり難しいのではないかと思うが、「近くて遠い国」としての韓国とは、過去の清算を含め、なすべき課題が非常に多い。

    今年は日韓併合から100年の節目を迎える。改めて韓国の歴史を振り返りたい。

  • 歴史的に見れば、東アジアが平和なときは、朝鮮も平和だった。朝鮮が平和だったときは東アジアも平和だった。
    戦争が終わっても韓国はめちゃくちゃだったのだ。拷問とか政治運動とかが普通にあったようだ。恐ろしい国だ。

  • 韓国の民主化運動や民主化の過程について
    勉強しようと思って読み始めた本。

    池明観先生は、ものすごく日本語がお上手なのだが、そのためにすべて先生が日本語で書かれたものをそのまま製本してしまったらしい。
    たまに、日本語としては違和感のある言葉遣いとなっており、意味がとれないことがある。

    また、歴史的過程をたんたんとつづるというよりは、その時代の小説や詩、運動の声明文などを多用していることもあり、非常に文学的。
    あまり政治学や社会学的な本ではないので、
    韓国民主化を知るための導入としてはよいが
    この一冊で民主化運動について知ることは多少
    困難があると思われる。

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著者プロフィール

1924年平安北道定州(現北朝鮮)生まれ。ソウル大学で宗教哲学を専攻。
朴正熙政権下で言論面から独裁に抵抗した月刊誌『思想界』編集主幹をつとめた。1972年来日。74年から東京女子大客員教授、その後同大現代文化学部教授(86〜93年)。
雑誌『世界』(岩波書店)に73年5月号から88年3月号まで“T・K生”の筆名で、韓国内の軍事政権と対抗する民主化運動の動静をレポートした「韓国からの通信」を連載。(この連載はのちに岩波新書から『韓国からの通信』『続 韓国からの通信』『第三・韓国からの通信』『軍政と受難―第四・韓国からの通信』として、80年7月までの連載分が再編・刊行された。)
93年に韓国に帰国し、翰林大学日本学研究所所長をつとめる。98年から金大中政権の下で韓日文化交流の礎を築く。
主要著作『T・K生の時代と「いま」―東アジアの平和と共存への道』(一葉社)、『韓国と韓国人―哲学者の歴史文化ノート』(アドニス書房)、『池明観自伝―境界線を超える旅』(岩波書店)、『韓国現代史』『韓国文化史』(いずれも明石書店)、『韓国史からみた日本史』(かんよう出版)ほか

「2017年 『「韓国からの通信」の時代―韓国・危機の15年を日韓のジャーナリズムはいかにたたかったか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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