インターネット (岩波新書)

著者 :
  • 岩波書店
3.65
  • (35)
  • (50)
  • (82)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 519
レビュー : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304166

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「人類の歴史はメディアのいろいろな制限によって多くの情報を切り落としてきたと言えます。そこで、人間が本当の意味で知識や情報を摂取する空間は何なのか、コミュニケーションをする空間はどのようなものか、と立ち戻って、インターネットのテクノロジーで考え直してみると、いままで切り落としたものをもう一度復活させることができるかもしれない。復活とまではいかなくとも、これからはできるだけ切り捨てずに行けるかもしれない。」

    インターネットの第一人者が見据えていた「その先」に、時間が経った今でもグッとくる。

  • インターネットの歴史が,事実の羅列ではなく,当時動いていた人たちの気持ちや,インターネットそのものの概念と共に,丁寧に説明されている。読んでいて,学生の時と今とでは確実に視点が変わっていることも感じた。技術的なことも比較的丁寧に書かれていて,特に公開鍵・共通鍵・電子証明あたりの説明は,クレジットの例もあいまって非常に分かりやすく感じた。

  • インターネットの歴史に加えて問題、課題なども意識出来る。

    以下はいずれふりかえりたい節
    第1章 インターネットの仕組み / 通信サービスのコストの問題
    携帯回線 ( 従量課金 ) と固定回線 ( 固定課金 ) の課金制の違いを技術的な切り口で説明されている。

    第1章 インターネットの仕組み / 「いいかげんな」技術の集合
    "We reject kings, presidents and voting. We believe in rough consensus and running code". - David D. Clark
    上記はデービッド・クラークの翻訳前の発言 ( 本書には翻訳語の発言が記述されており、そちらはフレーズに登録済 ) 。ラフ・コンセンサス。

    第3章 メディアとしての可能性 / インターネットが変えた意思決定のプロセス
    リモートワーク等の場所に囚われない働き方が注目されている今こそ読まれるべき。当社もリモートワークを導入してはいるが、大事な意思決定は東京の本社でといった制約がある。IT 企業であるのに嘆かわしい。

    第5章 インターネットの重要課題 / 情報社会におけるコンピュータ・リテラシー
    情報リテラシーの低さの原因は何なのか。どの時期に養うべきなのか。

  • インターネットの黎明期から個人に定着し始める前段階、windows95の発売前まで。

    古典だけど、インターネットへの向かい方については現代に通じるものがある。

  • 読了。古い本ですが良書だと言われている理由がよく分かります。インターネットの仕組みや歴史を、分かり易い日本語で噛み砕いて説明している。もちろんテクノロジーとしても知っておくべきだけど、そもそも仕組みはこんな感じ、っていうのを日本語で説明できるってものすごく大事だなー、と。

  • 読了。
    95年のその時代のインターネット史や当時抱えている問題などが描写されており、その後インターネットはどうなっていくのかなどが書かれている。
    現行の技術も基礎的には全く同じで動いており、なかなか面白かった。
    しかし、20年経った現在は著者が考えているよりも大きなスピードでインターネットという世界が進化し生活に組み込まれているのかという対比が非常に面白かった。(文中では現在あるようなVODは実現可能性が低いものであると述べている。)

  • 日本におけるインターネット環境の整備に尽力した著者が、インターネットの基本思想について分かりやすく語った本です。

    ドメインや2バイト文字の問題など、著者自身が直面したさまざまな問題についての回想もあり、歴史的な観点から興味深い話が多く語られています。

  • インターネットとは何ぞやってことをわかりやすく解説した本。
    20年近く前の本なのにあまり情報が古臭く感じない。
    多少不整合があってもとにかく動けばいい、というインターネットの思想が興味深かった。

    食事のマナーなどの躾のようにインターネットでのルールも子供が小さいうちにちゃんと教えるべき、という著者の考えにも同意。

  • 2013.9.13 pm6:29読了。15年以上前に書かれた本とは思えない。現時点で既に確立していると思われる技術についての予測などがあった。しかしその予測も的を得ていて当たっていることが多いように感じた。インターネットについてさまざまな視点から説明しており面白い。中学・高校で学んだ情報を少し詳しくした感じ。当時はテストのろための暗記しかせず、本当に理解していなかったので本書読んでインターネットの枠をぼんやりと掴めた感じ。頭に入ったかというとそうではない。インターネットが世界中に普及した理由が少し分かった。インターネットは便利だから世界中に広がったと単純に表面的に捉えていた自分の馬鹿さ加減に気づけたので良かった。インターネットは思想や論理、経済といったさまざまな分野が関連している。インターネットを本当に理解するにはそのような分野の知識も必要と痛感。関連本と合わせて読み、学びたい。再読必須。

    以下、印象に残った言葉。

    『規制というのは、そう考えると恐ろしいものです。限られた前提のなかで考えることを私たちに強いているのですから。』p159

    『すべてをインターネットでやる必要はないのであって、ほかのメディアとの複合的利用が進むほうがはるかに意味があります。』p175

    『テクノロジーが人間の社会をどのように変えていくかということについて、その方向性を決めるのは、あくまでもテクノロジーの基盤の上に立っている人間の責任でしかありえません。テクノロジー自体が決めるものではないのです』p204

    『インターネットは「地球の上のスノコ」』p202

  • 95年に書かれた本のため、内容的に使えない部分もあるが、インターネット創世の概念的な箇所や、技術的な箇所はわかりやすくて勉強になった。

全70件中 1 - 10件を表示

プロフィール

村井 純:慶應義塾大学環境情報学部長・教授。1955年生まれ。1984年、東京工業大学と慶応義塾大学を接続した日本初のネットワーク間接続「JUNET」を設立。インターネット網の整備、普及に尽力し、インターネットを日本語をはじめとする多言語対応へと導く。「日本のインターネットの父」として知られる。著書に『インターネット』(岩波新書)、『インターネットの基礎』(角川学芸出版)など。

村井純の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デール カーネギ...
マーク・ピーター...
J・モーティマー...
ロバート キヨサ...
有効な右矢印 無効な右矢印

インターネット (岩波新書)を本棚に登録しているひと

ツイートする