活断層 (岩波新書 新赤版 (423))

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  • 岩波書店
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004304234

感想・レビュー・書評

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  • 活断層について解説。阪神大震災の年に書かれた本なので記述が古いかもしれない。当然に東日本大震災の記述は無い。

  • 初刷は1995年12月。
    阪神大震災を受けて出た本なのだろう。
    東日本大震災以来、海溝プレート型の地震がクローズアップされ、南海トラフのことも騒がれている。
    そんな中で、再び熊本で内陸活断層型の地震が起きた。

    活断層って、よく聞く言葉になった。
    でも、きちんと説明できるかと言えば心もとない。
    最近100万年程度の間に変位した断層、なのだそうだ。
    100万年!!
    活断層の地震は発生の予測の幅が広い(今かもしれないが、200年先かもしれない)のも、しかたがないのかも。

    地中奥深くでは、岩盤も溶けてドロドロ。
    だから活断層型の地震では、震源の深さは深くても20kmまで。
    そんな話も、なるほどなあ、と思って読んだ。

    自分でも意外なのは、断層のスケッチ図を見るのが楽しかったこと。
    地質図が読めるようになりたい、と思った。

  • 地震研究に関する見地をわかりやすく一冊にまとめた名著。これを読むだけで、活断層の調査・判定から、地震予知・予測の方法まで、すべてわかる。ただ初版が1995年のため、最新の知見に関して知りたい方は、別の本を探したほうがよいだろう。

  • (2013.04.16読了)(2013.04.04借入)
    【東日本大震災関連・その119】
    「活断層と地震」金子史朗著、を読んだのですが、よく分からなかったので、あきらめてもいいんだけど、立花隆さんが「何かについて知りたかったら、そのテーマについて書かれた本を三冊読め」といっていたので、二冊目を借りてきました。
    読み始める直前の4月13日、午前5時33分に淡路島で、震度6弱の地震がありけが人や、多数の家屋の倒壊などがありました。
    活断層による地震と思われます。18年前の1995年1月17日の兵庫県南部地震の近くなので、びっくりしてしまいました。この本でも、活断層が動くのは、早くて百年単位で、通常は千年単位ということなので、一度動いたら、次は、百年後、という感じのはずです。まだ18年で、同じ当たりが動くはずがないと思っていたのに!
    18年前に動いた断層の続きか、近隣の断層ということなので、18年前の余波、ということのようです。
    活断層について、本格的に調べられだしたのは、1960年以降ということですので、比較的新しい学問という感じで、まだ発展途上というところでしょう。
    1960年以前は、断層は、地震の結果できるもの、という説だったようです。それが、断層がずれることによって地震が起こる、という説に変ってきたということです。
    地震の原因は、火山の爆発や地滑りによるものもありますが、大部分は、プレートがずれることも含めて、断層がずれることによって起るということです。
    断層は、なぜできるか、というと、プレートがもぐりこむことによる、圧力でストレスがかかり、ストレスに耐えきれなくなって、ずれるということです。
    断層の種類には、正断層、逆断層、横ずれ断層、の3つある、ということです。

    【目次】
    日本列島周辺の活断層地図
    1 活断層が動いた―兵庫県南部地震
    2 活断層をさがす
    3 どんな動きをするか
    4 大地震を予測する
    5 地域を診断する
     1 北海道の活断層と地震
     2 東北の活断層と地震
     3 関東の活断層と地震
     4 中部の活断層と地震
     5 近畿の活断層と地震
     6 中・四国の活断層と地震
     7 九州の活断層と地震
    6 防災のために

    ●在来線の丹那トンネル(34頁)
    1930年11月、丹那トンネル建設中に、丹那断層が震源になって大地震がおこり、掘ったばかりの坑道が周囲の土地とともに二メートルあまりくいちがいました。
    ●時間尺度(86頁)
    ある地域では歴史はじまって以来大地震がおこっていないから、今後も大地震はおこらないだろうと考えがちですが、内陸活断層を相手にするばあいには、それはかならずしも通用しません。活断層の活動間隔はふつう1000年かそれ以上であり、数万年以上のものもあります。したがって、活断層を知るためには、日常生活の時間尺度をはるかにこえた地球史的尺度を心のなかにもってもらう必要があります。
    ●八メートルのずれ(96頁)
    日本でもっとも大きくずれたのが濃尾地震のときで、八メートルでした。それ以後の内陸直下地震では、ずれ量は三メートルくらいかそれ以下でした。
    ●日本を押している力(105頁)
    太平洋のかなたから日本列島に向かって移動してくる海底の岩盤であるプレートが、日本列島の前面の日本海溝と南海トラフで沈みこんでいるという考えが確立されました。そのプレートの移動する方向と内陸の断層を押している方向とが、ほぼ一致しています。このことから、海のプレートが日本列島の陸地の部分を押しているのではないかと、容易に考えられます。近づいてきたプレートがおとなしく沈むのではなくて、受け身の日本列島を押していて、それが日本列島内部の断層を動かしているというわけです。
    ●地震の原因は(108頁)
    かつて、地震はマグマの動きまたはマグマによる熱が原因でおこるものであり、断層は地震の結果できた破壊面、あるいは一種の地滑り面ではないかと、当時の有力な地震学者は考えていました。しかし、1960年代になると、地震計による地震の解析がすすんで、観測された地震波がなぜそうなるかを考えてゆくと地下の断層が急激にずれたと考えたときに地震の記録が説明できるという例が多く示されるようになったのです。
    ●立川断層(170頁)
    東京都の西部には立川断層があります。東京都で唯一のよく調査されている活断層です。
    最近の地震は、1400~1800年前であることがわかりました。この断層の平均活動間隔は約5000年ですから、それ以後まだ長くとも1800年しかたっていないので、次の大地震は当分先と見なされていて、安全断層にされています。
    ●活断層のある都市(234頁)
    県庁所在地で、市街地の直下に活断層のある都市は、秋田、仙台、長野、金沢、大津、京都、奈良、大阪、神戸、広島、福岡などです。

    ☆関連図書(既読)
    「地震の科学」竹内均著、NHKブックス、1973.04.25
    「警告!東京大地震」竹内均著、PHP研究所、1995.04.10
    「津波災害-減災社会を築く-」河田惠昭著、岩波新書、2010.12.17
    「活断層と地震」金子史朗著、中公文庫、1995.08.18
    (2013年4月17日・記)
    (内容紹介)
    一九九五年の兵庫県南部地震は,淡路から六甲におよぶ活断層群がひきおこした.地下に震源断層があることをしめす地表の標識である活断層は,じっさいにはどのように見えるのだろうか.また大地震との関係は.活断層研究の第一人者が,活断層の性質を説明しながら,大地震のおこりそうな場所や時期,要注意断層,防災対策を提示する.

  • 請求記号・453.4/Ma  資料ID・310000376

  • 4004304237 242p 1995・12・20 1刷

  • 小学生の頃、初めて親と古書店に行った時に買ってもらった本。阪神淡路大震災が起きてから地震に興味を持つようになったのが切欠だったように思う。
    小学生時分でも読みやすく、地震の起きるメカニズムから説明してくれていて、入門書として最高の一冊。今も大事に持っている。

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